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中年男性の生活に潜む肥満の原因。生活習慣の見直しで肥満を予防

ダイエットと言えば女性のテーマですが、現代においてはダイエットが必要なのはむしろ男性です。調査結果を見ると、なんと中高年男性の3割が「肥満」とのこと。その原因は、日々の生活に肥満の原因が潜んでいるようです。生活習慣の見直しで肥満を予防を。

もう他人事ではない!中高年男性の3割が「肥満」!?

世間にあふれているダイエット情報の多くは女性向けのもの。しかし、現代日本においてダイエットが本当に必要なのはむしろ男性であるという興味深いデータがあります。

年齢階級別肥満者の割合

グラフ:年齢階級別肥満者の割合
肥満:BMI〔体重kg/(身長m)2〕25以上 厚生労働省「国民栄養調査」平成12年

男性の肥満者の割合は30~60代でおよそ3割。いずれの年代も10年前、20年前より割合が増加している。一方、女性では60代の31.0%が最高値で、30代でおよそ13%、40代で20%と、割合が減少傾向にあります。ここ20年間のBMIの推移からみても、男性はすべての年齢においてBMIが高くなっており、身長の伸びに対して体重の伸びが大きくなっていることもわかります。その逆に、女性の場合は日頃からダイエットを気にかけているためか、身長の伸びに対して体重の伸びが小さく、年々細身になっているようです

ビジネスマンの生活に潜む「肥満の素」。生活習慣の見直しで肥満を予防

一般的なサラリーマンの生活習慣に、意外にも「肥満の素」が潜んでいます。ダイエットを考えるあなたは、まず自分の生活を見直してみてはどうでしょうか。

ビジネスマン

■6:30…慌しく準備して朝ご飯抜き

朝ご飯は毎日の食生活のリズムを作る大切な要因。ダイエットには朝食を含めて1日3食をバランスよくとることが望ましいです。

■10:00…気がつくと長時間OA機器の前に座っている

通常のサラリーマン生活ではどうしても運動不足になりがち。ウィークデーにスポーツをする時間がとれないなら、一駅歩いたり、エスカレーターではなく階段を使うなどの工夫をしましょう。

■12:00…安くて早いから、今日もランチは牛丼!

ファーストフードや牛丼などの単品ものは、高脂肪のものが多く、栄養も偏ってしまいます。外食するなら洋食よりは和食を選び、品数を多く取ることを心がけましょう。

■14:00…取引先とトラブル発生。電話で怒鳴られる

食欲全体をコントロールしている大脳皮質の前頭葉は、同時に精神活動も支配しているところ。ストレスがたまると前頭葉のコントロールが乱れ、やけ食いなどに走ってしまうのです。ストレスが原因で太ってしまう男性が、実はとても多いのが現状です。

■20:00…終電まで飲んでウサ晴らし

アルコール自体「見えないカロリー」と言われるうえ、胃液の分泌が活発になり食欲が旺盛になってしまうので、つまみなどを食べ過ぎてしまい、たちまちオーバーカロリーになってしまいます。夜食べた分の栄養素はそのまま吸収・蓄積されてしまうこともお忘れなく。

男性と女性で異なる脂肪の付き方。リンゴ型の男性と洋なし型の女性

脂肪の付き方はよく言われるように「りんご型」と「洋なし型」とに大きく分かれます。
ウエストとヒップの周囲径の比率(ウエスト/ヒップ)が男性で1.0、女性で0.8を超えていたらあなたも立派な「りんご型」。中年以降の男性や更年期をすぎた女性に多く見られる、お腹が出っ張ったタイプです。糖尿病、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病を招きやすい。
一方、比率の数値が超えていなかったあなたは「洋なし型」。主に下半身に肉が付くタイプで若い女性に多く見られます。
ダイエットで効果が現れやすいのは実はりんご型のほう。「もう遅い~」なんて諦めるのはまだ早いですよ!

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