おしえて先生

ミソフォニアでしょうか?

ぐっさん(47533481b2)・20~29歳女性 2024/06/03 投稿

咳払い、鼻すすり、飲み物を飲み込む音、呼吸音、キーボード音など、ほかにもありますがこれらの音を聞いた時に暴れ出したくなり、音を発する人を攻撃したくなります。
最初は自分が神経質すぎると思っていましたが、ネットで検索してみるとミソフォニアという病気を知り、もしかしたら自分もミソフォニアではないかと思うようになりました。

1番最初は中高生ぐらいの頃、母親の飲み物を飲み込む音が無性に嫌だったことから始まりました。
咀嚼音は気にならないので食事などは大丈夫なのですが、食事の場以外で飲み物を飲む時嫌すぎて、母親が飲料水を持つと遠くに離れるようになりました。(可能な場合)
社会人になり電車通勤をするようになり、電車内での他人の呼吸音や咳、咳払いが聞こえるとその人を攻撃したくなったりするようになりました。
電車に乗る時は音楽が必須です。
また、会社では、同様の音が聞こえると暴れ出したくなり、その場から逃げ出したくなり、我慢を続けていると涙が出てきます。
最近ではその音が頭に響くようになってきました。
吐き気もしてくるようになってしまいました。
耳栓の許可を頂いたり、たまに別室で業務をしたりと会社にも協力頂いていますが、耳栓してても聞こえるし、毎日別室へ行くことも心苦しく、出来れば改善したいです。

大きい音が苦手でもありますが、大きい音を聞いた時はイライラしたり逃げ出したくなるなんて事はありません。
単純にびっくりするだけです。

まずは自分がミソフォニアの可能性があるかを知りたく、よろしくお願いします。

状態はミソフォニアと言えると思います

状態はミソフォニアと言えると思います。
初発がお母様と関係あるので、お母様との人間関係のストレスなども関与している可能性もあります。
思い当たることがあれば現在は立派な社会人ですので話し合って見ることも効果的だと思います。
現在 電車の中でも苦しい状態や身体症状の吐き気も出現しているので、パニック障害を発症されている可能性もあります。
ご相談者がお気づきになっていない心理的ストレスとミソフォニアは関係ありそうですので、これまでの症状を振り返りストレスを分析していただくために精神科や心療内科のご受診をされてストレスに関する気づきを自覚されると症状軽減に効果が期待できます。
既述しましたが、現在はパニック障害を発症している可能性もありますので、この治療を行うことでミソフォニアも楽になることもあるでしょう。
今までお辛い状況でいろいろ工夫されて対応してこられたことは素晴らしいことです。

ご回答いただいた

牧野真理子 先生

ドクター
ご活躍の場所 牧野クリニック(東京都中野区東中野) 診療部長
東邦大学医学部客員講師
JICA(国際協力機構)顧問医
優秀臨床専門医
アサヒビール産業医
オレンジページ産業医
日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
ご専門 心身医学(心療内科)
女性の心身症(摂食障害など)
職場のメンタルヘルス
異文化間メンタルヘルス
ご経歴 国公立大学卒業後、北里大学医学部卒業
メルボルン大学医学部大学院卒業
著書 『誰も私をわかってくれない:摂食障害・心の迷路』(悠飛社:1999)
『異文化ストレスと心身医療』(新興医学出版社:2002)
『もういいや!!と叫んで心の毒出しができるメンタルデトックス』(祥伝社:2005)
『うつにもいろいろあるんです。』<漫画 細川貂々> (オレンジページ:2011)

【共著】
『医療看護学』(中山書店)
『職場のメンタルヘルス』(南山堂)など多数

【連載】
『からだの本』(オレンジページ)「女性とうつ」連載中
所属団体 日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
先生からの一言 メンタルヘルスの疾患も早期発見が早期回復につながります。
小さなことと思ってももし悩んでいるようでしたらお気軽にご相談ください。