BMIチェック
BMIチェックによって自分の肥満度と標準体重を確認しよう
あなたのBMI(Body Mass Index)はいくつ?身長・体重を入力するだけで、自分のBMIと標準体重が分かります。BMIは手軽に分かる肥満度の目安。子供や妊婦にはBMIに代わる特別な指標もあったり。日本肥満学会やWHO(世界保健機構)のBMIによる肥満判定基準も比較し、ぜひチェックしてみましょう!
あなたのBMI(Body Mass Index)はいくつ?身長・体重を入力するだけで、自分のBMIと標準体重が分かります。BMIは手軽に分かる肥満度の目安。子供や妊婦にはBMIに代わる特別な指標もあったり。日本肥満学会やWHO(世界保健機構)のBMIによる肥満判定基準も比較し、ぜひチェックしてみましょう!
あなたのBMIは標準よりも小さく、痩せていると判定されました。肥満は健康の大敵ですが、もちろん痩せすぎも良くありません。普段から食欲がなかったり運動不足だったりする方は、きちんと食べて適度に運動するように心がけてください。
あなたのBMIは標準の範囲内と判定されました。今の体重をキープするように心がけてください。ただし、体重は標準でも体脂肪率の高い「隠れ肥満」の可能性もあります。日頃から運動不足が気になる方は、適度に運動して自己管理に努めてください。
あなたのBMIは標準よりも高く、肥満気味であると判定されました。肥満はさまざまな生活習慣を引き起こす、健康の大敵です。食生活を見直し、適度な運動を取り入れて自己管理に努めてください。
BMIはBody Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の略称で、「ボディ・マス指数」「体格指数」などと呼ばれることもあります。太っているか、やせているかといった肥満度を表す指標として用いられるBMIは、ベルギー人の数学者・天文学者であり統計学者のアドルフ・ケトレーによって、1835年に開発されました。現在BMIは、世界共通の計算方法で国際的に用いられています。太りすぎややせすぎは病気にかかるリスクが高まるため、日頃から自分のBMIを把握するのは、健康を維持するために重要なことです。
計算式は以下のとおりで、身長はcmではなくmで計算します。
[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]
肥満の基準は国によって異なり、日本肥満学会は以下のように、BMIが25以上の場合を肥満と定めています。
BMI | 肥満度判定 |
---|---|
18.5未満 | 低体重(やせ) |
18.5~25未満 | 普通体重 |
25~30未満 | 肥満(1度) |
30~35未満 | 肥満(2度) |
35~40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
出典: 日本肥満学会
WHO(世界保健機構)の基準では以下のように、BMIが30以上を肥満と定めています。
判定 | BMI |
---|---|
低体重 Underweight | 18.50未満 |
痩せすぎ Severe thinness | 16未満 |
痩せ Moderate thinness | 16~17未満 |
痩せぎみ Mild thinness | 17~18.5未満 |
普通体重 Normal range | 18.5~25未満 |
過体重 Overweight | 25以上 |
肥満予備軍 Pre-obese | 25~30未満 |
肥満 Obese | 30以上 |
肥満(1度) Obese class I | 30~35未満 |
肥満(2度) Obese class II | 35~40未満 |
肥満(3度) Obese class III | 40以上 |
出典:WHO(世界保健機構)ホームページ BMI classification
https://www.who.int/gho/ncd/risk_factors/bmi_text/en/(英語)
日本ではBMIが22のときの体重は標準体重または適正体重と呼ばれ、病気にもっともかかりにくい状態とされています。
標準体重の計算式は以下のとおりです。
[身長(m)の2乗]×22
BMIが25以上、つまり日本の基準で肥満になると、脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかるリスクが2倍以上になります。BMIが30を超えて高度な肥満になると、リスクはさらに高くなり、積極的な減量治療が必要となります。
反対に、BMIが18.5未満の低体重(やせすぎ)も、さまざまな病気のリスクをはらんでいます。詳しくはこちらをご覧ください。
BMIを指標として肥満の判定ができるのは成人に対してのみで、子供に対して用いることはできません。乳幼児の肥満度の判定にはカウプ指数(10×体重(g)/身長(m)3)が、また学童児の肥満度の判定にはローレル指数(体重(kg)/身長(cm)3)×107)が、それぞれBMIの代わりに用いられます。子供の肥満について、詳しくはこちらをご覧ください。
妊婦の場合、日本肥満学会の基準でやせ(BMIが18.5未満)では切迫早産、早産、および低出生体重児分娩のリスクが高くなります。また、肥満(BMIが25以上)にあたる妊婦は妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、帝王切開分娩、死産、巨大児、および子供の神経管閉鎖障害のリスクが高いことがわかっています。妊娠前のBMIに応じた妊娠中の推奨される体重増加量は、厚生労働省や日本産科婦人科学会、日本肥満学会から提示されたことがありますが、いずれも十分な根拠があるとは言えない状況にあります。(出典:『産婦人科診療ガイドライン―産科編2017』)
内臓脂肪の蓄積とBMIに相関があるとは限りません。つまり、内臓脂肪が増えたからといって必ずしもBMIが上がるわけではなく、反対にBMIが上がったからといって必ずしも内臓脂肪が増えているわけではありません。そのため、BMIはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群:通称メタボ)の診断基準としては用いられていません。ただし、肥満の人の中にメタボ予備軍が潜んでいる可能性を考慮して、特定健診・特定保健指導の対象者を選別する基準にはBMIが用いられています。
ご活躍の場所 | 医療法人社団エミリオ森口 芝浦スリーワンクリニック 名誉院長 日本動脈硬化学会 名誉会員 日本ポリフェノール学会 理事長 日本栄養・食糧学会 名誉会員 日本臨床栄養学会 理事長 国立健康・栄養研究所臨床栄養部長 ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授 |
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ご専門 | 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医 |
ご経歴 | 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。 カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。 2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。 日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。 2006年「瑞宝双光章」受賞。 2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。 2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。 芝浦スリーワンクリニック名誉院長 |
所属団体 | 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長 |