唇の皮を剥いてしまう
小さい頃から唇の皮を剥いてしまう癖がありしまいには血が出るほど剥いてしまいます。
無意識に剥いてしまうので気が付いたら指が血まみれになっています。
どうすればやめられるのでしょうか？
皮膚むしり症について
このたびは当サービスをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
【皮膚むしり症について】
症状に該当する病名として、「皮膚むしり症」があります。
「やめたくてもやめられない」とお困りであるように、この病気は強迫症の一種と言われ、意識的に、あるいは無意識に、唇の皮をめくる、爪を噛む、頬の内側を噛む、といった行為を繰り返してしまいます。
また、例えば、皮膚をむしる直前に緊張感や不安を抱いていて、皮膚をむしることで、そうした感情が和らぎ、しばしば満足感が得られる、といった場合もあります。
皮膚をめくることがひどくなると、皮膚むしりにより瘢痕化（はんこんか）、過度の出血、感染症が起きやすくなります。
唇の皮をむいてしまった状態に対するケアとしてはリップクリームやワセリンが効果的です。
【強迫症とは】
強迫性障害とも言われ、きわめて強い不安感や不快感（強迫観念）をもち、それを打ち消すための行為（強迫行為）を繰り返します。
強迫症には、性格・生育歴・ストレスや感染症等、多様な要因が関係していると言われています。
【診療科について】
強迫症は心療内科や精神科等、心を取り扱う診療科で診断治療となるのが一般的です。
どのような治療になるかは個人差がありますので、まずはご受診されることをお勧めいたします。
以上となりますが、多少なりともご参考になりますと幸いです。
ご相談者様のご不安が解消され、一日も早く健やかな毎日をお過ごしになれますよう、心よりお祈りいたしております。
＜参考文献＞
ＭＳＤマニュアル家庭版、プロフェッショナル版、
厚生労働省 保護課資料抜粋
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 こころの情報サイト
ご回答いただいた
HelCナース
ナースなかには「お薬を飲み忘れない方法を教えて欲しい」「自分にあった医療機関を探したいけど、どうやって探せば良いかわからない」など、医師の専門性だけではお答えできないようなお悩みをいただくことが多くあります。そういった身近で幅広い質問にできる限りお答えしたいという想いから、シミックグループで働くスタッフが回答しています。シミックグループでは、看護師資格をもち、なおかつ臨床経験の豊富なスタッフが大勢働いています。
