疾患・特集

うつ病をFacebookから診断できる? 西川伸一先生ブログ・論文ウォッチから

AIが患者さんの病気を診断できるようになる日も近いといわれています。今回、うつ病診断で、その可能性が示された研究論文が報告されました。診断の鍵は、SNSのFacebookに書き込みされる投稿内容です。NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン(AASJ)で、代表理事の西川伸一先生が「論文ウォッチ~生命科学の今」のコラム欄で解説しています。

Facebookの書き込投稿から7割の確率でうつ病を予測できる可能性あり

研究は、Facebook(以下、FB)にアクセスできるうつ病患者さんで、2008~2015年のFB書き込内容から十分な単語データがそろっていた114人と、うつ病ではない570人のデータを比較して、FBの書き込み内容から診断に有用となるデータを調べたものです。
結果を見ると、FB投稿の文章パターンや長さ、投稿頻度などは予測に有用ではなかったのですが、FB書き込みの単語の種類などから7割の確率でうつ病発症を予測できる可能性があり、この予測確率はうつ病と診断された時点に近いほど高いとのことでした。
また、落ち込んだ時や孤独、敵意などに関わる単語の使用が多いことが診断の鍵になる可能性があるとのことでした。

西川先生は、今回の研究論文の段階では診断価値はまだわかりませんが、将来はうつ病だけでなくほかの病気も含めてパソコンやスマホの文章をモニタリングすることで、病気の危険性を本人に知らせる、あるいは医師に知らせることができる時代が来るであろうとの話です。

公開日:2018/11/02