おしえて先生

パピア検査結果について

さな(c57b5bea0d)・40~49歳女性 2024/09/03 投稿

パピアの検査結果が来ましたが、16型と18型判定は陰性でしたが、そのほかハイリスク型判定が陽性とあります。
これはどういうことでしょうか。
問題ありということでしょうか。
15年ほど前に、子宮頸部異形成があり、レーザー照射切除の手術を受けたことがあります。
その後毎年人間ドックでの検査は受けており、特に指摘を受けたことはありません。
よろしくお願いいたします。

医師による子宮頸がん検査をお受けになることを勧めます

ご質問を頂き、ありがとうございました。

「16型と18型判定は陰性だけれど、そのほかハイリスク型判定が陽性」というのは、確かに分かりにくいですね。

ヒトパピローマウイルス(HPV)には、100種類以上の型がありますが、パピアでは、HPVの中でも、発がん性のある「ハイリスク型」(14種類)を調べています。

「ハイリスク型」の中でも、16型、18型は、子宮頸がんへ進行する頻度が高く、スピードも速いのですが、16型、18型以外のハイリスク型のHPVは、16型、18型ほどの頻度やスピードはないと考えられています。

「そのほかハイリスク型」というのは、ハイリスク型の14種類の内、16型と18型以外の、12種類のHPVのことです。
「そのほかハイリスク型」のHPVが陽性である場合、子宮頸がんへ進行する頻度が低く、スピードが遅いとは言っても、発がん性が全くない訳ではありませんので、医師による子宮頚がん検査を、きちんと受けて、医師の指示に従って定期的に経過を見ていくことが必要です。

15年前の治療以降、毎年、人間ドックをお受けになり、異常を指摘されたことがない、ということですので、引き続き、年1回、医師による子宮頸がん検査をお受けになることを勧めます。

ご回答いただいた

星野寛美 先生

ドクター
ご専門 日本産科婦人科学会 専門医
婦人科一般
ご経歴 横浜市立大学医学部医学科卒業
京都大学医学部婦人科産科学教室研修医
国立病院医療センターレジデント
関東労災病院 働く女性専門外来担当
所属団体 認定特定非営利活動法人 環の会 理事
先生からの一言 産婦人科は、受診しにくい、あるいは通院していても質問しにくい、という方が多いようです。気軽にご相談ください。