体を動かすのに必要なエネルギー(カロリー)以上のカロリーを食べてしまうと、余った分はすべて中性脂肪に変わってしまいます。特に注意しないといけない食品をまとめました。逆に、中性脂肪を減らす効果のある食品もあります。前者を減らし、後者を積極的に摂るようにすることが食生活改善の第1歩です。
小腸で、脂肪酸とグリセロールに分解、吸収された後に脂肪酸が3つとグリセロールがくっついた中性脂肪に変わります。血液中を全身にある脂肪細胞に運ばれ、細胞の中に貯えられます。
油脂:男性25g・女性20g(サラダ油大さじ1杯、約13g)
魚介・肉:男性120g・女性100g
小腸などでブドウ糖に分解、吸収された後、血液によって体中に運ばれ、脳などで活動を行うエネルギーになります。しかし、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)があがると「インスリン」という酵素がはたらいて、ブドウ糖を中性脂肪に変えます。
男女とも砂糖20g
アルコールは肝臓で分解され、最終的には水と二酸化炭素になって排出されますが、その過程で脂肪の合成を進める酵素を発生させてしまいます。このため、肝臓で中性脂肪の合成が進んでしまいます。
日本酒: 2合
ビール: 大ビン2本
ただし、カロリーのことも考えるのならこれより減らした方がよいでしょう。
食物繊維は人の消化酵素では消化できず、そのまま排泄されてしまいます。しかし、腸の中でコレステロールや糖質を吸着しその排泄を高めると考えられています。
とうがらしの辛味成分「カプサイシン」が脳にある内臓感覚神経を刺激し、体に興奮作用を引き起こすホルモン「アドレナリン」が分泌されます。これによって体内の中性脂肪が、エネルギーになりやすい脂肪酸に変わります。
ウーロン茶(特にプーアル茶)を毎日飲み続けると、コレステロール値、中性脂肪値ともに下がるという実験報告が多くされています。科学的な根拠ははっきりしませんが、食物繊維と同様、腸内での脂肪の排泄を促進するのではないかと考えられています。
青魚の脂肪分に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)などは肝臓で脂肪の合成を抑えて、血液中の中性脂肪の増加を抑えるはたらきがあります。
肝臓で糖質が脂肪に変わるのを妨げるはたらきがあります。
ジアシルグリセロールは一般の油(トリアシルグリセロール)から脂肪酸をひとつとった形になっているため、腸で分解、吸収された後、中性脂肪(トリグリセライド)に再構成されにくいです。
■関連記事