肌荒れの原因は「うるおい不足」。肌に本来備わっている「天然うるおい成分『NMF』」の主成分がアミノ酸です。アミノ酸を肌の角質層にきちんと補ってやれば、皮膚内の情報伝達によって必然的に表皮・真皮も整い、肌の代謝は正常なサイクルに戻ります。専門家の間では、このメカニズムは「コルネオセラピー」と言われています。 目次 肌のトラブル、原因は「うるおい不足」 角質にうるおいを!「コルネオセラピー(角質ケア)」 肌のトラブル、原因は「うるおい不足」 鏡に映ったあなたの顔。目元や口元がカサカサしていたり、吹き出物ができていたり、シミやソバカスが目立ったり、たるみやしわが気になるなど、何かトラブルを起こしてはいないだろうか? こうした肌のトラブルの大きな原因に「うるおい不足」が考えられる。うるおいとは水分のこと。肌の水分は角質層の3つのバリア機能によって守られている。 バリア1●天然うるおい成分「NMF」 天然うるおい成分NMF(Natural Moisturizing Factor)は角質細胞内に点在し、水分を角質層の中に閉じ込めている。 バリア2●皮脂膜 皮脂膜は皮脂腺が分泌する脂肪分で作られていて、水分の蒸散を防ぐことで肌の乾燥を防ぐと同時に外界からの刺激から肌を守っている。 バリア3●細胞間脂質「セラミド」など セラミドは角質層を構成する脂質のうちの主な成分で、角質がはがれたりめくれたりしないようにつなぎとめる役割を果たしている。 特に注目したいのは、バリア1「天然うるおい成分『NMF』」。NMFは、およそ半分がアミノ酸(約40%)とアミノ酸から作られている成分・PCA(約12%)で構成されている。NMFが不足すると角質細胞そのもののうるおいが減ってしまい、角質層の重なりが乱れて肌荒れや乾燥などのトラブルを招いてしまう。 荒れた肌や、花粉症・アトピーなどのトラブル肌のアミノ酸量を測ると、健康な肌の約6割以下にまで低下しているという調査報告があったり(味の素データ)、アミノ酸量は年齢と共に低下傾向にあることもわかっている。つまり、肌のうるおいはアミノ酸によって左右されているのだ。 角質にうるおいを!「コルネオセラピー(角質ケア)」 皮膚は真皮、表皮、角質の3層から成っている。真皮層で誕生した表皮細胞は次第に表面に押し上げられて角質層になり、やがてはがれ落ちてゆく。このサイクルを「ターンオーバー」といい、約4週間で1サイクルが終了する。 規則正しいターンオーバーを促すためには、角質層のNMFとセラミドのバランスが大切。もし肌が乾燥していたりしてNMFが不足していると、角質層から肌荒れのシグナルが表皮→真皮へと伝えられる。また、真皮層で新しく生まれる表皮細胞にも肌荒れシグナルが伝わり、本来の健康な表皮細胞ではなく、調子の悪い表皮細胞が生まれてしまう。その結果、今度は逆に調子の悪い表皮細胞が真皮→表皮→角質層へと押し出されるという、「肌荒れスパイラル」を繰り返してしまうのだ。 もちろんその逆に、角質層の状態が良好だとその状態が表皮→真皮へと伝わり、整った肌の状態を保つことができる。 このように、角質層(コルネオサイト)を整えれば、皮膚内の情報伝達により必然的に表皮・真皮も整い、その結果、正常なサイクルで代謝が行われるというメカニズムを「コルネオセラピー」と言い、専門家の間では数年前から注目を集めている。角質細胞を良い状態、つまり「うるおい状態」にするためには、NMFの主成分であるアミノ酸を肌に直接届ける方法が有効だ。 数年前、フルーツ酸などを用いて角質を無理やりはがし、ターンオーバーを促すという方法がはやったが、これは正しい意味でのコルネオセラピーではない。アミノ酸をきちんと角質層に補い、ひとつひとつの角質細胞がNMFをキープして正常な状態にすることから、肌全体を健康にしていこうというのが、コルネオセラピーの基本的な考え方だ。 もちろん、バランスのとれた食事で良質のアミノ酸を補給し、体内から真皮へとアミノ酸を送ってやることも美肌にとって大切なこと。逆にファーストフードなどの偏った食生活や睡眠不足、喫煙習慣、ストレスなどの荒れた生活は肌荒れにも直結することを心しておこう。 公開日:2002年11月25日
肌の老化を早める要因のひとつ「紫外線」について知っておきましょう。紫外線は、波長の違いによって、UVA、UVB、UVCの3つに分けられます。 目次 紫外線はほんとうに怖い! 紫外線によるシミはこうしてできる 紫外線によるシワはこうしてできる 紫外線はほんとうに怖い! 肌の大敵NO.1は、紫外線です。シミやシワの80%が紫外線によるものともいわれます。 農業や漁業にたずさわってきたお年寄りの首筋には深いシワがよく見られますが、これは長年にわたって紫外線を浴び続けてきたことによるものです。またシミやシワで皮膚科を訪れる人には、若い頃にスポーツなどで真っ黒に日焼けしていた人や、肌の保護に無頓着だった人が多いといいます。今は大丈夫でも、数年後に必ずしわ寄せがくるということです。 紫外線は、波長の違いによって、UVA、UVB、UVCの3つに分けられます。 UVA 生物に与える影響はUVBの100分の1~1000分の1だが、表皮を通り越して真皮にまで達し、シワをつくります。 窓ガラスを透過するので、室内にいても浴びます(量は1/2に減少)。 曇りの日でも、量は変わりません。 UVB 角化細胞に損傷を与え、急激な日焼け(炎症)や皮膚がんの主な原因となります。 窓ガラスにほとんど吸収されるので、室内には入ってきません。 曇りの日は、量が1/3程度に減ります。 UVC オゾン層で吸収されるので、地上にはほとんど届きません。 日本では、紫外線は3月頃から強さを増し、5月から8月にかけてもっとも強くなります。1日のうちでは正午頃がピークです。 夏はしっかり紫外線対策をするという人でも、秋冬は怠りがちですが、冬の紫外線の量だってあなどれません。特にスキー場は危険地帯です。 最近、老化や成人病の大きな原因として「活性酸素」が注目されていますが、紫外線は体内にこの活性酸素を発生させるもとになります。 紫外線によるシミはこうしてできる 1. 紫外線を浴びます。 2. それに対する防衛反応としてメラニン色素がたくさんつくられ、肌は黒くなります。 3. メラニン色素はふつう28日周期の表皮の角化にともなって抜け落ち、肌色も元に戻ります。 4. しかし、日焼けの程度がひどい場合、表皮が壊れてメラニン色素が真皮に落ち込み、色素沈着を起こしてシミになります。軽い日焼けでも、人によっては色素沈着を起こすこともあります。 紫外線によるシワはこうしてできる 1. 紫外線を浴びます。 2. 肌の弾力とハリを司るコラーゲンが断裂・変性します。コラーゲン産生量も低下します。 3. 真皮が萎縮し、深いシワができます。
肌の老化を早める要因のうち、「乾燥」「強い刺激」「食生活」について考えます。 目次 あなたの肌、水分を欲しがっている? 偏った食生活も老化を促進する シミやシワは、一度できたら治らないの? あなたの肌、水分を欲しがっている? 紫外線の恐ろしさについては、老化を急ピッチに進める肌の敵「紫外線」で紹介したとおりですが、同様に 乾燥も肌の大敵です。例えば洗顔剤で顔を洗うと、肌がつっぱった感じがするでしょう。これは、洗顔によって皮脂が取られ、角質層の水分を保つ物質(天然保湿因子=NMF、細胞間脂質)も溶け出して、肌の水分が蒸散される状態になるため。このまま放置すると小じわのもとになります。 また、スクラブ洗顔・パック・美顔マッサージのやりすぎ、フェイスブラシの使いすぎなど、強い刺激も肌には迷惑となります。角質層(一番外側にあって皮膚を守っている)を傷め、水分が蒸散してシワができやすくなるうえ、炎症を起こしやすくなりシミや黒ずみの原因にもなります。角質層はセロテープで簡単にはがれてしまうような、デリケートなものなのです。 偏った食生活も老化を促進する 肌の新陳代謝、そして紫外線から体を守ろうとする物質の原料になるのは、各種の栄養素です。バランスの悪い食生活でこうした栄養素が不足すると、紫外線に対する抵抗力が低下し、シミやシワができやすくなります。肌のハリや弾力、みずみずしさも失われてしまいます。糖分や脂肪(特にリノール酸)の摂りすぎも問題です。 シミやシワは、一度できたら治らないの? シミができたら? シミができて慌てて美白化粧品を使い始める人も多いことでしょう。美白化粧品などには確かにシミに効く有効成分が入っています。ただし、シミの種類によって効くもの効かないものがありますし、そもそも化粧品というのは「治す」ものではありません。過度の期待はせず、「少しでも予防・改善できれば」ぐらいに考えたほうがいいようです。 エステも肌を活性化させるにはいいでしょう。結果的にシミが目立たなくなることもあるようです。ただしこれも、根本的に治すという「治療」ではありません。 きちんと治したいなら、皮膚科、美容整形外科などに相談してみるとよいでしょう。飲み薬(ビタミンC・E剤や抗プラスミン剤など)や塗り薬(ビタミンA誘導体など)、レーザー治療など、方法はいろいろあります(飲み薬や塗り薬は限界があります)。 シワができたら? 小ジワ(浅いシワ)ならスキンケアで元に戻すことは可能です。コラーゲンやフルーツ酸入りの美容液・化粧水で試してみるといいでしょう。皮膚科では塗り薬を処方してもらえます。 一方、深いシワとなるとスキンケアやエステでは無理です。どうしても治したい場合は、レーザー治療やシワ取り美容手術に頼ることになります。 いずれにせよ、まずは予防、できてしまったら早めに手を打つことが大切だ。
肌の老化をできるだけ防ぐための対策をまとめました。 目次 毎日のスキンケアと食生活を見直そう 若い肌を保つための生活8ヵ条 毎日のスキンケアと食生活を見直そう 肌はあなたにとって、一生涯たった1枚の「着物」です。それくらい大切なものだと認識し、肌にやさしい生活を心がけてあげましょう。あなたが肌にやさしくなればなるほど、肌はそれに応えていつまでも若々しくいてくれるかもしれません。 若い肌を保つための生活8ヵ条 その1:栄養バランスのよい食事がやっぱり一番! 「栄養バランスなんて言葉、聞き飽きた!」という人もいるかもしれませんが、やはりこれは基本中の基本です。新しい肌細胞のもとになるのは各種栄養素となります。いいかげんな食生活で肌のコンディションが乱れた状態が続くと、間違いなく老化は早まります。 肌にいい食べ物・悪い食べ物 その2:肌に合わせた正しいスキンケアをしよう あなたは毎日、肌のために何をしているでしょうか。しっかりスキンケアをしているという人、それはあなたの肌にとって正しいやり方でしょうか。肌に合った適切なケアをしない限り、老化は進む一方です(全くやらないのは論外)。間違ったケアは逆に老化を早めてしまいます。 肌タイプ別アドバイス その3:紫外線対策はしっかりしよう シミ・シワをつくらないためには、紫外線対策を怠らないこと。長時間紫外線を浴びつづけないのはもちろん、ちょっと外に出る時でも帽子をかぶる、日焼け止めクリームやファンデーションを塗るなど、肌の保護につとめましょう。スキー場や海といった、とくに紫外線が強いところへは、何の対策もなしに絶対に行かないことです。 日焼けしてしまった後の手入れ法 アスピリンなどの消炎剤を飲む 冷水に浸したタオルや氷で、肌を冷やす 化粧水をたっぷり与えて、水分を補給する 乳液などを塗って、水分の蒸散を防ぐ ビタミンCを摂る(メラニンの生成を抑えてくれる) 表面化させない、濃くしない、シミ対策 その4:たばこはやめる!無理ならせめて本数は減らそう 愛煙家の人にとっては、またもや耳の痛い話ですが、肌のためにもたばこは絶対によくありません。たばこを吸うと血管が縮んで血行が悪くなるため、栄養が末梢まで行き渡らなくなり、皮膚の表面温度が下がります。その結果、皮膚のくすみや乾燥など悪い影響を与える可能性があります。また、たばこは体内に大量の活性酸素を発生させます。体内のビタミンCも急速に失われます。どうしてもやめられないなら、せめて本数を減らしましょう。 たばこをやめるテクニック その5:睡眠は十分とろう 夜は、副交感神経が優位にはたらき、成長ホルモンも多く分泌される時間帯です。この時間にしっかり睡眠をとると、皮膚は血液を酸素をたくさんもらって新しい細胞をつくり、老廃物をいろいろな臓器から出してくれます。逆に睡眠が足りないと、皮膚の新陳代謝はうまい具合にはかどりません。「美肌は夜つくられる」といわれるのは、こういうわけです。 だって12時までに寝られないもん!というなら… その6:いきなり激しい運動をしない 運動をすれば酸素の消費量も増え、それに比例して、老化の原因となる活性酸素も多く発生します。体のほうも、運動で生じた活性酸素を消去する能力を備えているので、その能力の範囲内(つまり適度な運動)なら問題ありませんが、消去能力の範囲を超えた運動となると対処しきれないのです。 なお、運動をする前にはビタミンE・C・B2・βカロチンなどを摂っておくと、酸化防止に役立つようです。 その7:パソコンを使う時は1時間ごとに休憩しよう 「電磁波」にも活性酸素を発生させるのではという疑いが持たれています。とはいえ、私たちの身の回りには、パソコン、コピー機、電子レンジ、赤外線電気こたつ、テレビ、レントゲンなど、電磁波を発する機器だらけで、これを避けようというのも無理な話です。ただ、長時間電磁波を浴びつづけないようにするくらいの気配りは大切。目にもいいでしょう。 その8:ストレス解消法を身につけよう ストレスも肌には悪いようです(活性酸素も発生させる)。たまに感じるくらいならいいのですが、四六時中ストレス漬けとなると困りもの。肌の老化が進むだけでなく、ストレスはいろいろな心身の病気の原因にもなります。自分のストレス解消(発散)法をぜひ見つけましょう。 ストレス解消のためのリラックス法
肌を外側から手入れするスキンケアも大切ですが、内側からの対策=食生活も大切です。肌におすすめの食べ物、避けたほうがいい食べ物をご紹介します。 目次 摂りすぎると肌に悪い食べ物って? 肌にいいのはやっぱりビタミン! 食事の献立は「3つのお皿」で考えよう 摂りすぎると肌に悪い食べ物って? 肌に悪い食べ物とは、一言で言えば栄養の偏った食事のことです。特に脂肪や糖分の摂りすぎには注意が必要ですが、なかでも次の2つは摂りすぎないように気をつけましょう。 ●加工食品 (インスタント食品、清涼飲料水、化学調味料、お菓子など) ビタミンが少なく、糖分や脂肪分を多く含むものが多いです。 また加工食品の合成保存料に使われるリンはとりすぎると骨がもろくなるなど体全体の老化につながります。 加工食品中心の食生活は、絶対に避けましょう。 ●リノール酸などの不飽和脂肪酸を多く含む食品 (紅花油やマーガリンなど) 不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げるため健康によいといわれる一方で、体内で酸化して過酸化脂質(老化を促進する)になりやすいという面もあります。 摂りすぎに気をつけるとともに、酸化を防ぐ「抗酸化物質」(ビタミンEなど)を一緒に摂るとよいでしょう。 肌にいいのはやっぱりビタミン! 肌にいい栄養素といえば、ビタミンです。とくに注目したいのが次の4つです。これらはいわゆる抗酸化物質で、肌を老化させる主犯格=「活性酸素」を除去してくれます。食事から摂るのが基本ですが、足りないと思ったらビタミン剤を活用するのも手です。 種類 主なはたらき 多く含まれる食品 ビタミンE 若返りのビタミンともいわれます。体内の酸化を防ぎ、肌をみずみずしく保ってくれます。 小麦胚芽、植物油、アーモンド、ピーナッツ、うなぎ、緑黄色野菜など ビタミンC メラニン色素の生成・沈着を阻害したり、肌のハリや弾力のもととなるコラーゲンの合成を促進するというはたらきもあります。 トマト、パセリ、いちご、キウイ、ブロッコリー、ピーマンなど βカロチン 体内でビタミンAに変化します。皮膚病や肌荒れにも効きます。 緑黄色野菜(かぼちゃ、にんじん、ピーマン、ブロッコリー、パセリなど) ビタミンB2 体内でできた酵素が抗酸化物質としてはたらく手助けもします。血液の循環をよくして肌をいきいきさせる効果も。 どじょう、うなぎ、レバー、干ししいたけ、さば、強化米、納豆など このほか、リジンやコラーゲンも肌にいいといわれています。 種類 主なはたらき 多く含まれる食品 リジン 必須アミノ酸(=体内で合成されないため食物からの摂取が必要)のひとつ。肌を整えるはたらきがあります。 肉や魚に多いです。野菜なら、さやいんげん・さやえんどうなど コラーゲン 肌のハリと弾力を保つためには欠かせません。 ひらめ、かれい、牛スネ肉、豚足など 食事の献立は「3つのお皿」で考えよう いくらビタミンが肌にいいといっても、朝から晩まで野菜ばかり食べているわけにもいきません。一番大切なのは「栄養バランス」。 厚生労働省では1日30品目を提案しています。朝昼晩あわせて30種類以上の食品を摂るように意識すれば、自然にいろいろな栄養素が摂れるということです。 でも、そこまで細かく数えながら食べるのは面倒という人もいるでしょう。 そんな人は、イラストのような3つのお皿+αで献立を考えてみてはどうでしょうか。3つのお皿とは、 ●主食のお皿=米・パン・麺・豆類など(糖質の供給源) ●主菜のお皿=魚・肉・卵・豆腐など(たんぱく質の供給源) ●副菜のお皿=野菜・海藻類・キノコ類(ビタミン・ミネラル・食物繊維などの供給源) あとは好みでスープ、味噌汁、漬物、あるいは牛乳や果物などをプラスすればよいでしょう。 3つのお皿を必ずそろえる、これがポイントです。
あなたの肌タイプを診断し、タイプ別(乾性肌と脂性肌)にスキンケア法をアドバイスします。 目次 あなたの肌は何タイプ? 乾性肌の人はここに注意 脂性肌の人はここに注意 あなたの肌は何タイプ? まずは自分の肌のタイプを正しく知ることから始めましょう。例えばオデコや鼻(いわゆるTゾーン)だけが油っぽいからといって脂性肌とはいえませんし、若いころ脂性肌だった人でも年とともに乾性肌に傾いていくものです。肌質に合わない間違ったケアを続けると、かえって老化を早めることにもなりかねません。 次の項目について、A、B、Cのうち一番近いものをチェックしましょう。どれが一番多いかで、だいたいの肌タイプがわかります(化粧やスキンケアをいっさいしないという人は、6や7の質問は無視してOKです)。 1. 洗顔後、顔がつっぱる? A:とてもつっぱる B:少しつっぱる C:ほとんど気にならない 2. ニキビや吹き出物ができやすい? A:ほとんどできない B:時々気になる C:できやすい 3. 肌はかさついている? A:全体的にかさついている B:頬や口のまわりなど部分的にかさつく C:冬でもかさつかない 4. 目尻や口のまわりに小ジワがある? A:かなり目立つ B:少し目立つ C:ほとんどない 5. 顔の毛穴が目立つ? A:ほとんど目立たない B:Tゾーン(オデコや鼻)が少し目立つ C:全体に目立つ 6. メークしたときTゾーンの脂浮きが気になる? A:ほとんど気にならない B:少し気になる C:かなり気になる 7. 春や夏、化粧水や乳液をつけた時の状態は? A:化粧水だけでは潤わない B:化粧水だけでも大丈夫だが、乳液やクリームをつけてもベタツキはしない C:乳液やクリームをつけるとすぐにべたつく あなたの肌タイプはこれ! ●Aがいちばん多い人⇒乾性肌 ●Bがいちばん多い人⇒普通肌 ●Cがいちばん多い人⇒脂性肌 このほか、皮脂量は多いが水分が少なめで乾燥している部分がある「乾燥型脂性肌」もあります。 乾性肌の人はここに注意 ●「洗顔」でとくに気をつけたいこと 石けんなら、弱酸性石けんや透明石けんがおすすめです。化粧石けんは洗浄力が強すぎます。 スクラブ洗顔やフェイスブラシの使いすぎは禁物です。角質層を傷つけ、ますます乾燥します。 すすぎは必ずぬるま湯で行いましょう。 ●「整肌」でとくに気をつけたいこと 化粧水は肌がふやけているうちにたっぷりとつけましょう。 保湿効果の高い柔軟化粧水がおすすめです(とくにヒアルロン酸やコラーゲン配合のもの)。 ●「仕上げ」でとくに気をつけたいこと 乾燥のひどい人は、乳液より油分の多いクリームのほうを、または乳液とクリームの重ね塗りをするとよいでしょう。 Tゾーンが脂っぽい人は、そこだけノンオイリーの美容液を使うとよいでしょう。 そのほか、とくに気をつけたいこと 日中乾燥が気になるときは、スプレータイプのミネラルウオーターで水分補給するとよいでしょう。 暖房中の室内では、加湿器を使う、濡れタオルをかけるなど、湿度を下げない工夫をしましょう。 週に1~2回、マッサージをしましょう。血液循環がよくなって新陳代謝が活発になります。摩擦による刺激で肌を傷めないよう、専用クリームを使います。 ビタミンAが不足しないように気をつけましょう(不足すると肌がかさつきます)。 脂性肌の人はここに注意 ●「洗顔」でとくに気をつけたいこと ベタついたらまめに洗顔しましょう。朝晩のほか、できれば昼休みなどにもう1回しておきたいものです。 とはいえ、脱脂力の強い洗顔剤でしょっちゅう洗うと、皮脂をとりすぎたり、目や口のまわりがカサカサになる恐れがあります。普通肌用ので十分です。 かなり脂性の人は、殺菌・消毒・防臭効果のある薬用石けんを使ってみるとよいでしょう。 ●「整肌」でとくに気をつけたいこと 化粧水は、収れん化粧水がおすすめです。毛穴を引き締めて余分な皮脂を抑えてくれます。 ●「仕上げ」でとくに気をつけたいこと 乳液やクリームをやたら塗らないこと。油分を与えすぎると、ニキビができたり、肌を甘やかして皮脂の分泌が悪くなることもあり、肌の老化を早めることになります。化粧水をつけた後まだかさつくところだけ、というように部分使いを行いましょう。 そのほか、とくに気をつけたいこと ニキビがあるときはファンデーションは極力控えてポイントメイクにしましょう。マッサージもしてはいけません。 引き続きメイクで下地クリームを使うときは、乳液などはいりません(下地クリームに油分が入っています)。 糖質(甘いもの)を摂りすぎないようにします。ビタミンB群が消費され、皮脂の分泌を調整できなくなります。