がんの骨転移がおこると、骨折や麻痺になることがありますので注意しましょう。麻痺が進行すると下半身不随になる可能性があるので、麻痺の予兆を見逃さないことです。大阪国際がんセンターの田平芳子さんに麻痺の予兆チェックなどについて教えてもらいました。
麻痺に関しては、歩行困難になってから適切な治療を受けても動けなくなる可能性もあり、約4割のかたは歩けるまでは回復できないといわれています。大阪国際がんセンター緩和ケア認定看護師の田平芳子さんは、麻痺の予兆チェックポイントを3点あげています。
田平さんは「バランス能力の低下、足のふらつき、歩きにくさがあれば、一両日中に受診、歩けない場合は緊急事態なので医療機関に連絡しましょう」と注意を促しています。
大阪国際がんセンターでは、バランス能力チェックシートで対処しています(図)。若い人から年配の方までチェックできるものです。
提供:大阪国際がんセンター
田平さんは「日ごろからの注意点としては、麻痺の予兆が出たときの対処を主治医と相談しておくことと、自分のバランス能力を知っておくことです」としています。
骨転移で体が痛くて寝返りも打てなかった人が、がんロコモ対策や早期に治療に取り組むことで、座って口から食事をできるようになる、あるいは自分の足で歩いて好きなところへ行けるようになることもあります。がんロコモ対策として、自分の状態をチェックしてみましょう。
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