第一三共ヘルスケアが働く20代~40代の女性を対象に実施したアンケートによると、「働く女性」が仕事や日常生活、恋愛などにおいて、最もガマンしているのは頭痛との結果でした。この調査では、パートナーがいる女性を対象にガマン度をパートナーと比較して聞いています。結果を見ると、「痛みに強い妻」「痛みに弱い夫」という関係性が見られました(第一三共ヘルスケア株式会社プレスリリース2018年7月9日)。
調査は、2018年6月1~4日にインターネット調査として、全国の20代~40代の働く女性で600人(各年代で200人、ふだんは頭痛を感じない人を除く)に対象に実施されました。
結果を見ると、9割以上(93.0%)が普段の生活でガマンしているとの回答で、ガマンを強いられていると感じることをストレス値として11段階で点数化してもらったところ、「頭痛」へのストレス値が最も高く、「浮気が発覚」や「約束が破られる」と同レベルとの結果が得られました。
そこで、パートナーがいる女性218人の結果について着目しました。
自分自身はカラダの痛みに対して強い方だと思うかを聞くと、66.1%か「痛みに強いと思う」との回答でした。一方、パートナーのカラダの痛みに対する強さを聞くと、55.5%が「痛みに強いとは思わない」との回答で、痛みに関しては男弱女強という様相が見られました(参照:第一三共ヘルスケア株式会社プレスリリース(PDF)[図9]、以下は参照で表記)。
パートナーがちょっとした痛みを訴えたとき、どう感じるかと聞くと、「『大丈夫?』など心配の声をかける」との回答が70.2%で、「可哀想だ」という回答(36.7%)もありましたが、一方で「いつものこと」(22.9%)、「少しはガマンして」(22.0%)との回答もありました(参照:[図10])。
パートナーが訴える痛みに対する女性のホンネとして下記のコメントが寄せられました。
※対象はパートナーあり女性(n=218)
参照:[図11]
また、頭痛のときの鎮痛薬の使用について、「働く女性」600人に聞いたところ、約半数が「痛みが強いときだけ使用」との回答(51.7%)でした、約3割は「痛みが出たらいつも使用する」(29.8%)に対し、残りの2割は鎮痛薬をほとんど使わず「基本、ガマンする」(18.5%)との回答でした(参照:[図12])。
そこで、「痛みの度合いにかかわらず早めに対処する」と答えた179人を「痛み解放派」、「鎮痛薬を使わない」と答えた111人を「痛みガマン派」に分けて分析しました。
結果を見ると、解放派とガマン派との差がほとんどなかった回答は、「家族と仲が良い」「職場では上司や同僚と仲が良い」「人生においてやりたいこと(夢)がある」「ビジネスでより成功したい」「自分に自信をもっている」などでした。
一方で10ポイント差が見られたのは、「夫や恋人、パートナーに愛されていると感じる」「上司からの評価が高いと思う」「仕事もプライベートも充実している」「1日の時間を有効活用できている」「朝の時間を効活用できている」でした。これらの結果から、頭痛の痛みにいち早く対処する女性の方がポジティブ志向と伺えました(参照:[図12])。
以上の結果から、「働く女性」はガマン強いうえ、パートナーは痛みに弱いと感じている傾向が見られましたし、頭痛にいち早く対処する女性では、仕事もプライベートもポジティブに取り組んでいる傾向が見られました。「男弱女強」「女子力」がアンケート結果に反映しているといえるかもしれません。