冬にお布団に入るときの「ヒヤっ」とした感覚は、なんとも嫌なものですね。ぽかぽかボディで快適な睡眠を得るためのコツをご紹介します。
睡眠は、食事や排泄とともに、生命をささえる最も基本的な営み。快適にぐっすり眠るためには、心地よさを得られる寝具が必要です。個人によって好みもありますが、安眠を得るために必要な条件についてまとめてみました。
布団は、綿、合繊、羽毛など使用している素材によって、使用感に違いがあります。それぞれに特徴があり、好みの問題もあるので、季節、環境、嗜好などにより「自分はこれが好き!」と思える布団を選ぶと良いでしょう。やはり長く使用するものだけに、自分自身の好みにあわせて選ぶことが重要です。
ずっしりした重めの布団が好きな人は綿素材のものを、とにかく軽くてベランダ干しなどの作業を楽に済ませたい!という人には合繊などが向いているかも。ゴージャスな肌触り、ふんわり感が好きな人は羽毛が良いかもしれません。
種類 | 総重量 | 暖かさ | 湿り気 |
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綿 | 約5.0kg | 保温性が良い。フィット感が低く、寝返りのときに肩口から熱が逃げやすい | 吸湿性に優れている。十分乾燥させれば寝床の中は低湿に保つことができる |
合繊 | 約2.5kg | 保温性が良い。布団が体から浮きやすく、暖かさを感じにくい | 吸湿性に劣るが、透湿性はある |
羽毛 | 約2.6kg | 保温性に最も優れている。ふんわり体を包みこんで暖かく、足もとも暖まりやすい | 湿気が放散されずに体側にこもる。室温が高いと寝床内が蒸れることも |
種類 | 総重量 | 暖かさ | 湿り気 |
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綿 | 約6.5kg | 保温性が良い。床についている感じもない | 吸湿性に優れている。じゅうぶん乾燥させれば寝床の中は低温に保つことができる |
合繊 | 約6.5kg | 綿とほぼ同じ | 吸湿性に優れているが、綿よりやや劣る |
羽毛 | 約3.5kg | 薄いためにやや、床についている感じがある。熱が逃げやすいため、冬に1枚では寒いが、夏は涼しく使える | 寝床内はそれほど低湿にはならないが、サラっとして体に湿り気を感じない |
布団に入る前のひと工夫も、就寝時により暖かさを手に入れるのに役立ちます。
ここでは日常生活で手軽にできる、よりポカポカした体で眠りにつくための方法をご紹介しましょう。
縄文時代、日本人は竪穴式の原始的な住居に住んでいました。床は土間で壁が土という構造で、寒さや湿気に弱いため、木製の台を作り、竹のすのこを編んで床を張り、その上に毛皮や編草を敷いて寝るという生活だったといいます。つまり、大昔の日本人はベッドの生活をしていたのです。
現代のような布団が普及し始めたのは、江戸時代末期からと言われています。