パソコンで眼を疲れさせないための具体的な工夫と、疲れてしまったときの解消法をご紹介します。
モニタを眼より下に置きます。できれば机と同じくらいの高さにしましょう。上向きに置ける専用デスクも売っています。伏し目がちにすることによって眼球が露出する割合が減り、眼が乾きにくくなり、良いと言われています。
家のテレビもできれば下を向く角度にしましょう。寝転がって見上げるテレビなどは危険です。くつろげる気がしますが、結果的には眼は疲れます。
モニタを直射日光を避けた明るい場所に置きましょう。照明も明るく。照明との角度を工夫し、画面に光の写り込みがないようにします。モニタにフィルタをつけるのも手です。
また、モニタと回りの明るさが違うと、カメラの絞りにあたる虹彩の動きが頻繁になり疲れます。画面は周囲に合わせて明るめにしましょう。
ちらつく色あわせでの細かい文字などは避け、見やすい色・大きさにします。せっかくの休息時間なのだから、スクリーンセイバーの動きが激しくチラつくものならば、いっそスリープさせます。
オフィスは、エアコンなどで想像以上に乾燥しています。噴き出し口からの風が眼に直接あたる場合は、よりいっそう眼が乾き、とても疲れる。加湿器などで防ぎます。なければ、床にしみこまない程度に、水を足元に霧吹きでまくのも良いでしょう。お気に入りの湿度計を設置し、測ってみましょう。最低でも40%、できれば60~85%にします。
常に自分から同じ距離にあるモニタばかり見つめていると、ピントの調節機能が「固まって」しまい、眼の焦点をあわせるための筋肉・毛様体筋が疲労します。近い物を見るほど緊張するため、遠くを見て緊張を解きます。リラックスしてボーッとします。よくパソコンやゲームでは、1時間続けたら数分休むようにと言いますが、続けて見ること自体が危険です。もちろん、まとめての休みも必要だが、できるだけこまめにモニタから眼を離すようにしましょう。
気をつけていても疲れるのが眼。その疲れは早めに取り除き、蓄積させないことも大切です。
次の運動を、数回くりかえしてみましょう。
息を吐き、リラックスしながら、温かいタオルと冷たいタオルを交互につぶった眼の上にのせます。それぞれ3~5分間です。1回でも効果は望めますが、できれば数回やると良いでしょう。タオルに好みのエッセンシャルオイルを一滴たらすと、とてもサッパリと良い気持ちになります。ただし、オイルが眼に入らないように注意しましょう。
睛明(せいめい)や湧泉(ゆうせん)、太陽(たいよう)などのツボを気持ちがいい位の軽いタッチで押します。眼をこすったりしないように気を付けましょう。
眼をいたわり、元気にするために食べましょう。
栄養素など | 代表的な物 | 何に効く? |
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ビタミンA | レバー、うなぎ、緑黄色野菜など | 暗がりでも視界バッチリ |
ビタミンB群 | ゴマ、大豆、レバー、魚など | 網膜と視神経を活発に |
ビタミンC | パセリ、ブロッコリーなど | 眼の老化防止 |
ビタミンE | ゴマ油、豆類、玄米など | 眼の老化防止 |
タンパク質 | 肉、魚、卵、大豆、レバーなど | 元気な水晶体と毛様体筋に |
アントシアニン | ブルーベリーなど | 網膜の色素体の再合成 |
漢方薬 | 八味丸(はちみがん)など | 白内障や眼の老化防止 |