疾患・特集

図解:カラダの悩み別「ツボ・ポイント」

「目の疲れ」「肩こり」「禁煙」などの悩みを解消するツボをご紹介します。ツボの位置は人によって違いますが、決して小さいものではなく、10円玉程度の大きさがあります。触って痛いところ、気持ちいいところがツボなので、図を参考にして探してみましょう。

目の疲れスッキリのツボ

仕事中に、目がチカチカしてきたり、かすんできたりしたときは、ちょっと休んでツボを刺激しましょう。

目のツボ

  • ●太陽(たいよう)
    眉じりの外側と目じりの外側の中間あたり。人差し指、または親指の腹で、始めは少し弱めに、力を少しずつ加えて、最終的にはしっかりと押しましょう。
  • ●瞳子リョウ(どうしりょう)
    目じりの指幅1本外側の骨のくぼみ。人差し指の腹で、左右同時に少しずつ力を入れて2秒くらい押し、これを繰り返すようにします。疲れ目の治療には、よく用いられる大切なツボです。
  • ●睛明(せいめい)
    目頭と鼻柱の間にあるくぼみ。指の腹で静かにもむように押します。眼球を押さないように注意しましょう。

肩こりラクラクのツボ

目の疲れは、首や肩の張りをともなうことが多いようです。そこで、肩こりに効くつぼもご紹介します。

肩こりのツボ

  • ●天柱(てんちゅう)
    首の後ろ、髪の生えぎわにある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ。両手で、頭を後ろから抱え込むようにし、親指でツボを刺激します。首のこりがほぐれます。
  • ●肩井(けんせい)
    後ろ首の根もとと肩先の中間のところ。自分で押すのはちょっと難しいかもしれません。ツボ仲間にやってもらうときは、後ろに立って肩をつかむようにして、親指で強めにもみ押してもらうといいでしょう。
    近くにある曲垣(きょくえん)、肩中ゆ(けんちゅうゆ)も指圧し、周囲を手のひらで押してなでるようにすると、さらに効果的です。

気軽に押せて疲れがとれる、手のツボはここだ!

手のツボ1

  • ●首のこり、ひじから肩までの腕の痛みに…天井(てんせい)
    ひじを曲げ、ひじ頭から肩のほうへ向かって、指幅1本ほど上をさぐると、少しくぼんでいるところ。
  • ●頭痛、頭が重いときに…曲池(きょくち)
    ひじを曲げるとひじの内側の関節部に横じわができます。その親指側のはじにあります。ここを圧迫すると痛みが感じられます。
    このツボは下痢や便秘にも効果があります。
  • ●ムカつく!ときに…手の三里(てのさんり)
    前腕部の親指側の側面にあるツボ。手のひらを上にしてひじの内側の曲がり目から3本ぐらいのところ。ここを押さえると中指の方に痛みが走るのが感じられます。昔から神経を静める効果があるとされています。
  • ●二日酔いに…合谷(ごうこく)
    頭痛、腹痛、下痢、便秘、二日酔いによる気分の悪さなど、幅広い症状に効くツボ。月経痛など女性の生理に関係する症状にも効果がある。

手のツボ2

  • ●動悸・息切れ、精神を安定させる…げき門
    手のひらを上にして手首を曲げると、ひじの中央に固いすじが出ます。そこから手首の中央まで伸ばした線の真ん中にあります。
  • ●疲れやすい、だるいとき…手の神門(しんもん)
    手のひらを上にしたとき手首の関節部の小指寄りの端にあります。インポテンツにも効くといわれています。

禁煙お助けのツボもある

禁煙のツボ

  • ●耳の神門(しんもん)
    耳の上側のくぼみの先。指圧のポイントが小さいため、ボールペンの背を利用するとよいでしょう。3~5秒間押し、これを5回ほど繰り返します。
    禁煙の際に生じる、生理的な禁断症状、例えばイライラや落ち着かない、集中できないなどという症状を解消してくれます。ただし、ここは、禁煙の際に生じるストレスなどを解消するために、効果的なツボです。このツボを指圧すれば、たばこをやめられるわけではありません。