おしえて先生

血液検査結果

パパ(#)・40~49歳男性 2008/11/28 投稿

先日病院の血液検査の結果で末血一般の項目のHCTとHGBかWGBという項目がありましたが何の検査ですか?教えてください。

ヘマトクリット値、ヘモグロビン量、白血球数です。

こんにちはパパさん。血液の一般検査では、血球成分の形態(血液像)や数量を調べ、貧血の有無や身体の状態、出血傾向、炎症の有無、血液の病気などを診断します。こうした検査を総称して、全血検査と呼びます。
この中でヘマトクリット値は、全血液中に占める赤血球の割合を示す数値で、検査機関では「HCT」「Ht」と表されています。ヘマトクリット値が低ければ、血液が薄いということを意味しているので、貧血が疑われます。逆にヘマトクリット値が高ければ、血液はどろどろの状態で流れにくく、詰まりやすくなります。この場合、多血症が疑われます。
また「HGB」とはhemoglobin(血色素量)の略で、「Hb」と表すこともあります。ヘモグロビン(血色素)は赤血球に含まれる成分で、全身の細胞組織へ酸素や二酸化炭素を運搬する役割をしています。ヘモグロビン量が正常範囲を下回るときは、貧血を疑い、高値なら、多血症を疑います。
ところで「WGB」ですが、この検査項目は該当するものがありませんでした。もしかしたら、「WBC」ではありませんか?これは、白血球数を表しています。白血球は免疫反応に関係し生体防御に働く、つまり外から入ってくる細菌から身体を守る重要な紬胞です。白血球は体内に細菌や異物が侵入して炎症などをおこすと、体を守る為に増えます。この検査は、感染症、炎症、血液の病気の有無などの診断に不可欠になっています。
言うまでもなく、血液は体の隅々に酸素と栄養分を供給し、また、血液成分である血小板は、傷ついた組織からの出血を防ぐなど重要な働きをしています。従って、血液には全身の健康状態がそのまま反映されると言ってもよく、血液の状態や組織成分を調べれば、体の異常をかなり具体的に把握することができるのです。
血液検査」ライブラリにも関連コンテンツが掲載されていますので、ご参照くださいね。

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