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炭水化物ダイエットは長生きできない?西川伸一先生ブログ・論文ウォッチから

「お米は太る」というので炭水化物ダイエットをする人がいるなど、「ローカーボ」が流行していますが、まちがった方法で炭水化物ダイエットをすると長生きできない可能性があるとの研究論文が報告されました。NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン(AASJ)で、代表理事の西川伸一先生が「論文ウォッチ~生命科学の今」のコラム欄で解説しています。

炭水化物はほどほどにして栄養バランスが重要です

炭水化物はほどほどにして栄養バランスが重要です

研究は、45~64歳の1万5,000人を対象に、25年かけて生活状況や日常の食事の内容を聞きだしてエネルギーに占める炭水化物の割合を計算し、死亡率との関係を25年間追跡したものです(The Lancetオンライン版に掲載された研究です)。
研究の結果を見ると、炭水化物の摂取が多くても低くても死亡率が上昇しますが、死亡率が最も高くなるのは炭水化物の割合が30%以下のグループでした。この結果について、西川先生は栄養バランスの重要性を指摘しています。

公開日:2018/09/28