疾患・特集

この痛さが気持ちいい!?リフレクソロジーって何?

「リフレクソロジー」とは、体の手や足にある「反射区」をマッサージすることで体全体の不調を治していこうという考えのこと。今回は、主にフットマッサージについてご紹介します。痛くて気持ちいいリフレクソロジーをぜひお試しください!

この痛さが気持ちいい!?リフレクソロジー

あなたは「リフレクソロジー(reflexology)」という言葉を知っているだろうか?「反射」という意味のreflexに「学問」を表すlogyをつけて「反射区療法」のこと。日本では主に足の裏のマッサージを指して言う場合が多い。医療行為ではなく、民間療法のひとつだ。
テレビ番組でレポーターが足の裏をもまれて絶叫しているのを時々見かけるが、あれがまさにリフレクソロジー。足の裏にある「反射区」をマッサージされることで、全身の不調な部分を刺激されて痛がっているというわけだ。施術後は足がぽかぽかして体全体が軽くなっている。

與那嶺茂人(よなみねしげと)氏
與那嶺茂人(よなみねしげと)氏

痛そうだけどやってみたいリフレクソロジー。「台湾式足裏マッサージ・ドクターフット」で毎日さまざまな足と接している與那嶺さんにお話をうかがった。

「反射区」とは?

そもそも「反射区」とは各器官や内臓につながるといわれる末梢神経の集中個所のこと。反射区は体の特定の部分と密接に関わっているとされ、ここを刺激することで間接的に頭や背中、胃、肝臓など全身にはたらきかける作用があると考えられている。

與那嶺さんによれば、「足の裏にある反射区は、人体と一致している」という。

「ちょうど体を半分に割ったものが左右の足の反射区になっているというイメージです。頭部は左右の親指に、胃はちょうど土踏まずの辺りに、生殖器はかかとの方にあります。土踏まずがアーチ型になっているのは、胃を守るためでもあるんですよ」。

ちなみに台湾式の足裏反射区では首部分から上が反転して、右足は左の頭部を、左足は右の頭部の反射区となっている。反射区はほかにも顔や手、耳にもあるが、一番効果が現れやすいのはやはり足の裏だとか。
反射区を刺激していると、不調の箇所は固くなっていると言う。

「ほとんどのお客さんが目・肩・腰に不調があります。女性の方は特に冷え性やむくみ、便秘がちの方が多いですね」。

反射区1
反射区2

リフレクソロジーQ&A

與那嶺さんにリフレクソロジーについての素朴な質問をしてみた

Q. 反射区って、ツボとは違うの?

A. 違います。ツボは点、反射区は面、と覚えてください。もちろん東洋医学のツボ療法と相通じる部分はありますが、リフレクソロジーは反射区の面全体を刺激するものです。

Q. 痛いほうが効き目があるの?

A. リフレクソロジーは痛くすることを目的としたものではありません。ただ、不調に関係するポイントを押さえていると痛むことがあります。あまり痛みを我慢していると、体がこってしまいますので、そのときは施術者に言ってください。最初は我慢できる程度の痛みを目安に、慣れてくると次第に足がほぐれてきて、イタ気持ちよくなってきますよ。

Q. リフレクソロジーをやらない方がいいときってあるの?

A. 女性の方の場合、妊娠時や生理時には避けたほうがいい反射区や、刺激によって出血が多くなったりすることもあるので気をつけましょう。逆にむくみをとる反射区もありますから、その日の体調を施術者に前もって伝えておくといいでしょう。

Q. どれくらいの頻度でやればいいの?

A. ベストは毎日です。リフレクソロジーは体のメンテナンスなんですよ。昔はみんな裸足でしたから、適度な刺激を受けることができたのですが、今は靴に押し込められていて、積極的に刺激を加える必要があります。もちろん、月に1回というペースでもやらないよりは全然いいんですよ。

公開日:2002年8月26日