不眠になる原因のひとつに挙げられているのが、現代の夜型社会。コンビニ、インターネットなど、とにかく昼夜問わず利用できるものが多く、昼間忙しく働いた後でもつい…、と利用しているうちに夜型人間になってしまうようです。
不眠は、医学的には「睡眠障害」とも言われる病気。現在、日本人のおよそ20%、5人に1人が不眠に悩まされているそう。でも、医師にかかるほど重症ではない、という人を合わせれば、その数はもっと増えるだろう。
不眠になる原因のひとつに挙げられているのが、現代の夜型社会。コンビニ、インターネットなど、とにかく昼夜問わず利用できるものが多く、昼間忙しく働いた後でもつい…、と利用しているうちに夜型人間になってしまうのだ。
下の表は、睡眠時間の変化をまとめたもの。1970年と1997年を比較すると、その30年ほどで寝る時間が1時間ほど遅くなり、その分睡眠時間が減っていることが分かる。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | |
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寝る時刻 | 23:04 | 22:42 | 22:33 | 22:13 |
起きる時刻 | 6:49 | 6:23 | 6:07 | 6:06 |
睡眠時間 | 7:50 | 7:42 | 7:39 | 7:47 |
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | |
---|---|---|---|---|
寝る時刻 | 23:54 | 23:36 | 23:24 | 23:12 |
起きる時刻 | 6:54 | 6:36 | 6:18 | 6:06 |
睡眠時間 | 6:42 | 6:48 | 6:42 | 6:42 |
※1970年はNHKによる国民生活時間調査、1997年は首都圏、岡山県、福島県で調査した結果を比較
出典:「眠りたいけど眠れない」堀忠雄編 昭和堂
「睡眠時間なんて、3~4時間あれば大丈夫」という人がいれば、「7~8時間寝ているのにどうもスッキリしない」という人もいる。不眠とは、必ずしも寝る時間が短いというだけではなく、たくさん寝ても体がスッキリしない場合も、睡眠障害といわれる。では、不眠は健康にどう影響があるのだろうか。
出典:「上手な快眠術」井上昌次郎 実業之日本社
アメリカの調査によると、睡眠時間は長すぎても短すぎても死亡率が高くなる。睡眠時間は7~8時間の人がいちばん長生きできるというのだ。長く眠ればいいわけではないのもちょっと不思議なカンジ!?
大人が夜型社会になっている影響は、子供の生活にも出ている。気力減退、疲労、体調不良、などの症状を小学生から感じ始め、高校生が最も疲労を感じているそうだ。
また、ある調査によると週に5回以上居眠りをしてしまう人は、小学生では2.5%に対し、中学生9.9%、高校生24.2%、とかなり増えている。
睡眠不足は日中の生活にも影響を及ぼし、それが学力低下や脳に影響を与えているのだ!
睡眠障害でいちばん訴えが多いのは、「眠れない」ことだが、それだけではない。 国際分類では、次のような4つに分けられている。ストレスや気になることがあって眠れないという人は多いが、病気が原因のものもある。
上記のどれにも属さない睡眠障害。女性の月経や妊娠などによるものはここに含まれる。