もしヘルペスにかかってしまったら、何科に行けばいいのでしょうか?通常、ヘルペスは皮膚科が得意とする病気です。患部が性器周辺のときは、男性なら泌尿器科、女性なら婦人科でもよいでしょう。口唇ヘルペスや性器ヘルペスでは、患部を自分自身で触ることで他の部位にうつしてしまう危険もあります。ピリピリ、チクチク、ムズムズといった前兆を感じたら、早めに受診して治療することが大切です。
ヘルペスも早めの治療が大切です。早い時期に治療を始めるほど、軽い症状ですみますし治りも早くなります。通常、ヘルペスは皮膚科が得意とする病気です。患部が性器の周辺のときは、男性なら泌尿器科、女性なら婦人科でもよいでしょう。
ところで帯状疱疹の症状では神経痛に似た痛みが伴うこともあるため、初期の段階では整形外科や内科にかかる人も多いようです。しかし、帯状疱疹は、普通は一生に一度しかかからないですし、水ぶくれが出ていないと診断が難しいものです。早期に効果的な治療が受けられるように、私たち患者自身が病気の知識をきちんと身に付けておくことも大切といえそうです。
ヘルペスの治療には、ウイルスの増殖を抑えるはたらきがある「抗ヘルペス薬」が使われます。抗ヘルペス薬には塗り薬と飲み薬がありますが、症状がひどい場合は入院して点滴注射をすることもあります。
ヘルペスは体内に潜んでいたウイルスが逆戻りをして症状が起きるため、飲み薬で体のもとからヘルペスウイルスの増殖を抑えることが有効といわれています。口唇ヘルペス・性器ヘルペスの再発の場合、ピリピリ、チクチク、ムズムズといった前兆を感じたら、早めに受診して治療を受けることが、早く治すための近道となります。
強い痛みに対しては、鎮痛剤などを投与することもあります。ただ、皮膚の帯状疱疹が治った後に残る帯状疱疹後神経痛の場合は少し状況が違っています。
実は、帯状疱疹後神経痛はヘルペスウイルスによって神経が破壊されてしまうことが原因です。抗ヘルペス薬はヘルペスウイルスが増えるのを抑える薬なので、ヘルペスウイルスが活動していないこの時期の痛みをとることはできません。一旦、傷ついた神経を治療するのは困難ですし、長期間の治療が必要になってしまうこともあります。だから帯状疱疹後神経痛が残らないように、できるだけ早く皮膚科で診てもらいましょう。
口唇ヘルペスや性器ヘルペスでは、患部を自分自身で触ることで他の部位にうつしてしまう危険もあります。ムズムズやピリピリ感が気になって、無意識に触ってしまうこともあるため注意しましょう。
性器ヘルペスは再発しやすく、年に6回以上再発を繰り返す人には「抑制療法」と呼ばれる治療も認められています。抑制療法とは、頻繁にヘルペスの再発を繰り返す場合に、再発を抑えるため、症状が出ていないときにも抗ヘルペス薬を使用し続ける方法です。度重なる再発は身体的苦痛に加え、人にうつすことへの不安など精神的にもさまざまな苦痛を伴います。このような苦痛や悩みを軽減することもできますので、再発に悩んでいるようであれば医師に相談しましょう。