肩こり・イビキ・口臭・抜け毛など…体の気になるところを改善するために、できることはないのでしょうか?そんな人に、これらの悩みに効くと言われる食べ物をご紹介します。
「肩こり」におすすめの食べ物
しょうが
しょうがは体の新陳代謝を活発にし、保温効果もよいことから、筋肉疲労を治し、血流をよくする。疲労からくる肩こりや、低血圧や冷え性の人の肩こりに効果があるといわれている。食用だけでなく、お風呂に入れたり、少量をすりおろして、こっているところに直接すり込む方法もある。
しょうが葛湯(くずゆ)の作り方
- 葛粉(かたくり粉)大さじ1杯を大きめのカップに入れ、水少々で溶かし、熱湯を注ぐ。
- そこにしょうが1かけの絞り汁(すりおろしてしぼったもの)とはちみつ大さじ1を入れ、熱いうちに飲む(洋酒などを少し混ぜてもよい)。
わかめ、ねぎ
わかめに含まれるヨードという栄養素は、体内でチロキシンという代謝を盛んにするホルモンになり、血行をよくするはたらきがある。また、ねぎはビタミンB1を多く含む。これは エネルギー代謝を活発にして筋肉の疲労物質を分解しやすいはたらきがある。
多少見映えが悪くても、具の方が多いような味噌汁にするなどして、わかめもねぎも、たっぷり食べられるように工夫しよう。特にねぎに含まれるビタミンB1は、水洗いや加熱で半減してしまうので、小さく切っては効果がない。鍋物に入れるときくらいの大きさにし、火を通しすぎないように注意しよう。
「イビキ」におすすめの食べ物
イビキの場合、食生活全般を少しずつ見直していくことが必要。特に、肥満がイビキの原因になっているケースが多いので、太っていてイビキが気になるような人は、自分の食生活を見直し、ダイエットを目指す必要がある。
また、お酒やたばこはのどの炎症の元になるとともに、普通の人に比べて血液中の酸素が不足しがちなので、イビキを増長することも。少しずつ減らすか、思い切ってやめることをおすすめ。
イビキ防止のための食生活
- ●1日3食規則正しくとる
1日の食事時間や回数が不規則だと、胃や腸に負担をかけ、慢性的な体の疲れを招くことが多い。こういった疲れもイビキのひとつの原因になる。
- ●食事は腹八分に
夕食などを食べ過ぎてしまうと、のどの奥や粘膜の充血やはれのもとになる。
- ●お酒、たばこはひかえる
「口臭」におすすめの食べ物
- ●牛乳
胃の中に入ると、悪臭の元になるたんぱく質を脂肪の膜で包み込む。にんにくやアルコールの臭い消しにも効果があるそう。
- ●レモン、梅干し
レモンや梅干しに含まれる有機酸は、唾液の分泌を促進するのはもちろん、臭いの元になるたんぱく質を分解させるはたらきや、食べ物の残りカスが腐敗、発酵するのを防ぐ効果がある。
- ●緑茶
緑茶に含まれるフラボノイドという物質には、消臭効果、殺菌効果があり、食後に飲むと効果的。コーヒー、紅茶にも消臭効果があるのだが、緑茶ほどではない。
- ●繊維質のある野菜や果物
繊維を多く含む、レタス、キャベツ、にんじん、セロリ、リンゴなどは口をさっぱりさせるだけでなく、よく噛むことで繊維質が口の中の食べ物のカスをとり、唾液の分泌も促進される。サラダなどを一番最後に食べるようにしてみては?
「抜け毛」におすすめの食べ物
- ●牛乳・たまご・大豆
髪の毛の材料は良質なたんぱく質。ダイエットなどに取り組んでいる人も、1日に最低限必要なたんぱく質はとるようにしよう。なお、たまごは1日1個で十分。とり過ぎるとコレステロール過多になるので注意。
- ●ビタミンを多く含む食品
髪の成長にはビタミンA、B2、B6、Eが関係しているといわれている。これらを多く含む、レバーや緑黄色野菜、海藻類などが不足しないよう気をつけよう。
- ●しょうが
体内の血行をよくする効果があるしょうがは、肩こりと同様、頭髪への栄養補給にも効果あり。