肥満で問題なのは、「格好」ではなく「健康」。よほどの肥満でない限り、体は痛くも苦しくもない。しかし将来、確実に生活習慣病につながる「病気」なのだ。
少々「食べ過ぎ」気味の最近の日本人。みんなが心のどこかで、肥満を気にしている。しかしなぜ、気にしているのだろう?もちろん「健康にも悪い」とはわかっている。しかしどちらかと言うと「健康」より「スタイル」の問題と考えていないだろうか?男性も女性もスリムでないと、なかなかモテない現代。少しでもお腹が出ていると「ちょっとカッコ悪い」…。だからこそ、健康には良くない、無理なダイエットもする。しかし肥満で問題なのは、「格好」ではなく「健康」。よほどの肥満でない限り、体は痛くも苦しくもない。しかし将来、確実に生活習慣病につながる「病気」なのだ。
普通「病気」と言われれば、「きちんと予防・改善しよう!」と思うだろう。風邪なら、ひかないように気をつけたり、かかったら治そうとするはず。しかし肥満は「スタイル」として考えられやすいため、正しい知識で予防されず、現在、治すのが難しい「病気」にってしまっている。「スリムならOK!」と思いがちだが、痩せていても体の中には脂肪がたまっている「かくれ肥満」も増えている。「健康」という視点から肥満を考えなくては、ホントの「健康美男・美女」への道は遠い?
脂肪といって思い出されるのは「皮下脂肪」。しかし、ほかにも中性脂肪やコレステロールなど、いろいろな脂肪の名前を聞くことがある。それって一体どう違うの?
体につく脂肪は、次のようになっている。これらすべてを合わせて「体脂肪」なのだ!
細胞膜をつくる成分。本来は水に溶けない物質(脂肪など)を、水になじませる性質を持つ。リン価に包まれると、中性脂肪などが分離せずに、血液の中に溶け出せる。目には見えない。
体内の価の9割が中性脂肪。体を動かすエネルギーとして使われたり、蓄えられる。肉でいうと白く見える部分。
リン価とあわせて価の1割がコレステロール。エネルギーとして使われるのではなく細胞を作る材料になる。目には見えないが、筋肉の中など体中にあって、必要以上にあまると血液中にたまってくる。