スキンケアの基本は男性も女性も同じです。「洗顔、整肌、仕上げ」という3つのSTEPで覚えましょう。
お手入れの「順番」も大事
「顔なんて、フロに入った時にお湯で洗っとけばいいだろ」という人。
「洗顔した後は肌がつっぱるからすぐにクリーム塗ってるわ」という人。
「化粧水に乳液にクリームに、それから美容液も…。いろいろ使ってスキンケアはばっちり!」という人。
いろいろな人がいると思いますが、ここでスキンケアの正しいやり方を覚えておきましょう。基本は次の3つのSTEP。順番も大切です。
STEP 1:洗顔
皮脂・汗・ホコリ・メイクなど、汚れを落として清潔に
朝晩2回の洗顔が基本です。この洗顔を怠ると…
- 汚れがたまって吹き出物の原因になります。
- 角質層が厚くなって潤いがなくなります。
- 新陳代謝がスムーズにいかず老化が早まります。
[使うもの]洗顔剤または石けん+(メイクした時のみ)クレンジング剤
●洗顔剤(石けん)・クレンジング剤の基礎知識
- メイクを落とすときは、クレンジング剤でメイクの油汚れを落としてから洗顔剤で洗うというダブル洗顔をします。
- クレンジング剤は、水で洗い流せるタイプがおすすめです(拭き取るタイプは、汚れが毛穴につまったり摩擦で角質を傷める危険性があります)。
- 洗顔剤(石けん)は、洗い上がりの肌が適度につっぱるものがよいでしょう。洗顔後もまったくつっぱり感がなくベタつくようなら洗浄力が弱く、逆に20分以上たってもつっぱったままなのは皮脂のとりすぎです。
●これが正しい洗顔法!
- 手を30~35℃のぬるま湯で濡らし、石けん(洗顔剤)を両手でよく泡立てます(水では汚れが落ちにくく、40℃以上のお湯では皮脂がとれすぎてカサツキの原因になります)。
- 皮膚をやさしくなでるように泡で包み込みます。
- イラストのように、軽くマッサージするつもりで洗います(ゴシゴシこすってはいけません)。
- ぬるま湯で十分すすぎます。
- タオルで軽くおさえるように拭きます。
STEP 2:整肌
洗顔後の肌に、水分をたっぷり補給する
[使うもの]化粧水(ローション)
●化粧水の基礎知識
- 洗顔後、手(またはコットン)にたっぷりつけ、肌全体につけたあと、軽くたたくようにパッティングします(ただし肌の弱い人は刺激になるのであまり強くパッティングしないようにします)。
- 化粧水の成分は、平均して約90%が水分、残りの約10%が保湿成分です。その成分の種類や量によって、柔軟化粧水、収れん化粧水などの種類があります。
- 柔軟化粧水はもっとも保湿効果が高く、普通肌や乾性肌の人向きです。
- 収れん化粧水はアルコールの配合量が多く、過剰な皮脂や汗の分泌を抑える作用があります。脂性肌の人や夏向きです。
- 化粧水をとばして乳液やクリームなどを使うと、表面はしっとりしますが、根本的な肌の乾燥を防ぐことにはなりません。油分補給より水分補給が先決です。
STEP 3:仕上げ
水分が蒸散しないように保護する(保湿)
[使うもの]乳液・クリーム・美容液(肌のタイプや状態に合わせて選択します)
●乳液・クリーム・美容液の基礎知識
- クリームのほうが乳液より油分が多く、その分保湿効果は高いといえます
- くれぐれも塗りすぎ(=油分の与えすぎ)に注意しましょう。乳液やクリームに含まれる油分は、日に当たると酸化して肌を傷める原因になります。乳液とクリーム、必ずしも両方使う必要はありません。
- 皮脂の分泌が盛んな人は乳液もクリームも不要です。乾いたところに部分使いする程度にします。
- 使うときは、適量を顔の5点(オデコ・両頬・鼻・あご)に置き、内から外へ伸ばします。Tゾーンは控えめに、目のまわりなど乾燥しやすいところは多めに使いましょう。
- 美容液は、化粧水や乳液に比べて保湿効果がかなり高いです(ノンオイリーのものもあります)。1回2~3滴でOKです。ただ、お値段は高めのものが多いようです。