疾患・特集

ちょっと待て、その食べ方が「デブ」の素

食事は体脂肪率を左右する重要なポイント。毎日の食事の摂り方をもう一度チェックしてみよう。食べ方次第では体脂肪率がどんどん高くなってしまう危険度も大。あなたに当てはまる項目は?

「お腹いっぱい」の感覚が好き

「健康にいいのは腹八分目」と昔から言われているように、かなりの満腹感になるまで食べ続けるのは問題アリ。満腹中枢は、食べ物の量の多少に拘わらずよく噛むことで刺激されるもの。日常的に胃に負担をかけ続けることは健康にもよくないし、余分なカロリー摂取はデブのもとなのだ。

食べるのが人より早い

食べ物を一気に詰め込むと胃の吸収力が盛んになり、エネルギーを体脂肪としてため込みがち。ゆっくりとよく噛んで食べることで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎになるのを防ぐ効果もある。ひと口毎に20回以上よく噛み、ゆっくり食べる方法がおすすめ。

1日1食のことがたびたびある

1日1食しか食べない人は、どうしても一度の食事量が多くなり(俗に言うドカ食い)、その分のカロリーを消費するのに時間がかかる。すると、消費しきれない余分なエネルギーは、脂肪をため込むホルモンのはたらきによって体脂肪として蓄積されてしまうのである。

さらに、食べ物が入ってくる回数が少ないと、いざという時のために体が脂肪を蓄えようとしてしまう。1日1食を続けるのは「どんどん蓄えろ!」と、体脂肪に対して信号を送っているようなもの。相撲取りの「ちゃんこ」の食べ方と同じなのである。

味付けは濃い目が好き

副菜に味の濃いものばかりを揃えると、つい主食のごはんを食べ過ぎてしまいがち。お米は炭水化物。適度なら問題ないが、摂り過ぎると脂肪としてたまりやすい。ごはんをたくさん食べるよりも、薄目の味付けの汁物や和え物、煮物などをたくさん食べた方が美容と健康のためにはベター。

また、最初に汁物を食べて早くに満足感を得ておくと、ごはんの食べ過ぎ防止に効果的。ローカロリーのものから順に食べていくことが肥満防止につながる。

食べたり、食べなかったり。3食の時間が不規則

忙しいことを理由に朝食を食べない人もいると思うが、これはNo Good!朝は脂肪を燃焼させるはたらきのあるホルモンの分泌が活発になり、たっぷり食べても太りにくい。朝食をきちんととることで体が目覚め、代謝が活発になってエネルギーが効率よく消費される結果にもつながるのだ。朝は食欲がないという人も、せめて牛乳1杯だけでも飲むようにしたいもの。

逆に、夜は脂肪をためるはたらきのあるホルモンの分泌が盛んになる時。夜中のドカ食いは最も危険。3食のバランスは、朝と昼にしっかり食べて夜は控え目に、が理想的。

丼物や大皿料理が好き

一気にかき込んで丼物を食べるのはデブのもと。天丼やカツ丼などは、高カロリーのうえ栄養バランスもよいとは言えず、炭水化物(=ごはん)も食べ過ぎてしまう。また、大皿料理は量の調節がしにくいという点で危険。逆に懐石料理など小さい皿が何品も出てくる料理では、少しずつ食べられ、しかも視覚からの満足感も得られるのである。外食では丼物より定食系を選び、大皿料理は小皿にとりわけて「これしか食べない」と決めておくのもいいかも。

自分で料理する場合でも、「大皿で一品」でなく「少しずつ何品か」を作るのがおすすめ。ボリュームが欲しい場合は具だくさんの汁物や薄味の煮物でカバーしよう。