疾患・特集

タクシードライバーに聞く「疲れ知らずのドライビング術」

車での帰省や家族旅行、疲れないドライビングしてますか?

基本中の基本は「余裕を持った運転計画を立てる」ということ。
家を出てからどのルートを通って、どこまで行き、どこで休憩をとるのか。
休憩地点まで何キロで、何時間くらいか。
そういった細かな計画を、時間に余裕を持たせて立て地図上で確認する。
「適当に走って疲れたら休む」のは一見ラクそうだが、つい無理をしがちになるのでオススメできない。

連続運転で疲れないのは、せいぜい2時間程度。
2時間ごとに休憩を取れば申し分なし。
車から降りて体を伸ばし、激しい疲れを感じているなら仮眠をとるのもいい。
10分間の睡眠でもかなり回復するはずだ。

また、今の時期には渋滞はつきものだが、渋滞にハマってしまったら、イライラしても疲れるだけなので、まずはリラックス。
同乗者がいるのなら気晴らしのおしゃべりをしてもいいし、ひとりなら好きな音楽を聴くなど。
但し、いつ動き出してもいいように、緊張感をどこかに残しておくことが大切だ。
渋滞しているからといって、車内テレビに夢中になりすぎるのは×。
運転中の携帯電話も控えたい。

適度な緊張、その後の緩和。メリハリのあるドライブを。

クーラーのきいた車内で長時間過ごすタクシードライバーが言うには、「車内温度と外気温の差は百害あって一利なし」なのだそう。
車内が涼しくなったら冷房の風量を控えたり、快調に走っているときは窓を開けるなどの工夫を。 また、運転時に最も疲れるのは目。
休憩の時には熱いタオルで目を覆い、しばらく横になるだけで、かなりリフレッシュする。

さらに意外に多いのが変な姿勢で運転する人。
片手をハンドルの上部にかけただけ、片足をシートに上げているオートマ車のドライバー…。
これはかなり危険。
緊急時の判断が遅れるばかりか、正しい姿勢の運転よりグンと疲れやすいのだ。

最後に助手席に乗る人にアドバイス。
「もっと早く」とか「車線変更すれば?」とか「今の運転コワ~イ」などといちいち運転に口を挟むのはタブー。
また子供がジュースをこぼしたからと「アッ」とか「キャー」などと奇声を発しないこと。
ドライバーのペースを乱したり、「事故か!?」などと余計な心配をかけないように気遣いを。
時間の余裕と心の余裕、疲れないためにはどちらも大切なのである。