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焼かずに小麦色になれる方法

太陽の照りつける夏。
「日焼け派」と「白い肌派」に分かれる季節がやってきた。
しかし数年前から「好きなときだけ日焼け肌派」が加わったことをご存じだろうか。
その秘密はセルフタンニングコスメティックの数々だ。

太陽に当たらずに黒くなる理由

セルフタンニングコスメとは、肌の表面だけに作用して日焼け肌を作ってくれる化粧品のこと。
「日焼け」とは、太陽光線中の紫外線が肌に影響し、メラニン色素が増えることによって肌が黒くなる現象のことを言うが、セルフタンニングコスメを使えば、紫外線を浴びることなく肌が日焼け色になる。
ファンデーションのように「色のついた物を塗る」方法ではなく、皮膚の表面の角質層にだけ直接はたらきかけるのが特徴だ。
しかも肌の深い部分(真皮)には到達しないので、皮膚への悪影響もなく皮がむけたりシミになったりする心配もない。
1週間くらいは色が持ち、使用をやめれば新陳代謝によって徐々に元の肌色に戻ってしまう。
常に新しく生まれ変わっている人間の表皮に着目した日焼けグッズ、それがセルフタンニングコスメなのだ。

ムラができないように注意

セルフタンニングコスメで多いのは、チューブに入った柔らかいクリーム状のもの。
乳液状のものや、スプレー式もある。
フェイス用とボディ用に分かれている場合もあるので注意したい。

使う前には、肌の表面の古い角質をきれいに落としておくこと。
角質層の厚さがバラバラだと、作用したときに発色の濃さにムラができてしまう。
つまりヒザやヒジは黒くなりやすいということ。
これを防ぐためにピーリング商品(古い角質を落とす商品)を同じシリーズに組み込んでいることが多い。
また塗った手や指も当然黒くなってしまうので、手早さが肝心。
薄く均一にしかもモタモタせずに塗る…、これが重要だ。

一方海などに行く場合、真っ白な肌で急激に焼いてしまうと日ぶくれになってしまうこともあるので、セルフタンニング商品で下地を作ってから焼くのも賢い方法である。
休みの間だけは小麦色の肌で、仕事に復帰したら元通り…、などという使い方もできる。
女性ばかりでなく、男性の使用も増えてきているというセルフタンニング。
この夏は「好きなときだけ日焼け肌」でいってみる!?