「ホントは、たばこをやめたいんだよなあ」そう思っている人は、実は大勢います。たばこが色々な面で良くない事も充分に知っています。何度も禁煙しては失敗している人もいます。
1988年米国公衆衛生長官の報告書によると、喫煙者の70%が、たばこをやめたいと思っているのに、禁煙できない。または禁煙しても、50~75%が1年以内にまた吸ってしまうという事です。
では、何故やめられないのでしょう?
実は、2つの依存に禁煙をジャマをされているのです!
「意志が弱いから…」と言われてしまう人もいます。しかし、これは個人の意志の問題というより「ニコチン依存症」という「病気」にかかっているからなのです。
たばこの中のニコチンは、麻薬やアルコールと同じ依存性薬物です。急性ではありませんが、依存性の高さは、ヘロイン並と言われています。また、たばこは毎日吸う事で、心理的にも依存してしまいます。
では具体的には、どんな人が依存症なのでしょうか?
以下は、1994年米国精神医学会による分類です。
まず、自分にあてはまる項目を、数えてみてください。
12か月間に、このうち3つ以上みられると薬物依存症と診断される。
上の分類の項目 2.でいうニコチン離脱症とは、少なくとも数週間以上、毎日たばこを吸っていた人が突然、禁煙や減煙をしている時、24時間以内に、下の4つ以上の兆候が起こることとされています。