疾患・特集

体が固くなるとはどういうこと?

運動しないと筋肉が細く固くなる

だれしも、大人になるに従って、適度な運動を続けないかぎり、体が固くなっていきます。体が固くなるとは、筋肉が細く固くなっていくことなのです。
一般に、筋肉はトレーニングによって、強く太く、そして柔らかく弾力性をもってくるものです。一流選手の筋肉は、まるでゴムマリのような弾力性があるといわれるのはそのためです。
しかし、筋肉はトレーニングをおろそかにすると細く固くなってしまいます。
中高年者がよくアキレスけんを切るのは、その典型的な例です。カッコいいところを見せようと張り切ってはみたものの、からだは正直です。今まで使わないでいたアキレスけんは、突然の負担に耐え切れず、「ブツン」と切れるというわけです。

瞬発力も衰える

さらに体が固くなると瞬発力が衰えてきます。横断歩道を急いで渡っている途中でよく転んだりする人がいます。足の運びが追いついていかないためです。
筋肉に弾力性があるということは、骨の老化も防げているということにもなります。おっくうがらずにこまめに体を動かして、全身の筋肉をはたらかせましょう。そうすれば、血液の流れもよくなり、血液循環上の問題で起こる病気を防ぐことができます。