
ミソフォニアの可能性はありますか?
アスカ(6716d7c809)・16~19歳女性
2021/07/01
投稿
小さい時からキーホルダーなどの金属がぶつかる音が苦手でした(今も苦手です)。
ある時からそれまで平気だった鼻をすする音やくしゃみ、咳、咀嚼音、喋る時の唾がぺちゃぺちゃする音、貧乏ゆすりの音、鉛筆で書く音、最近はiPadをペンで書く音などがその場から逃げ出したくなるくらいの苦痛な音になりました。
これはミソフォニアなのでしょうか。
ストレスがかかるとすぐに体に反応が出てしまう体質です。
今は学校に通っているため、嫌な音がしても耳栓をしたりイヤフォンをつけることができません。テスト中は特に周りが静かになるため音が気になり集中ができません。
いつも手で耳をおさえてしのいでいます。どうしたらいいでしょうか。

ご相談者の症状からミソフォニアに該当すると思います
ご相談者の症状からミソフォニアに該当すると思います。
臨床の場面では、原疾患(うつ病やパニック障害)に引き続き生じることが多いです。
しかしながらご相談者の場合は小さい時からなので、おそらく小学生くらいからお困りだったと推察いたしますと、原疾患というより、ストレスから生じたものである可能性が高いように思います。
初期に発症した時に強いストレスがあった場合は、カウンセリングなどによって、当時のストレスを受容できるようになると今のミソフォニアも軽減する可能性が高いです。
原疾患に付随して生じるミソフォニアにはハロペリドールなどの薬剤が有効であることが多々あります。
精神科を受診して薬物療法のご相談をしてみてください。カウンセリングも同時にできたら一石二鳥ですね。

牧野 真理子 先生
ドクターご活躍の場所 | 牧野クリニック(東京都中野区東中野) 診療部長 東邦大学医学部客員講師 JICA(国際協力機構)顧問医 優秀臨床専門医 アサヒビール産業医 オレンジページ産業医 日本心身医学会代議員 日本女性心身医学会理事 国際摂食障害学会会員 |
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ご専門 | 心身医学(心療内科) 女性の心身症(摂食障害など) 職場のメンタルヘルス 異文化間メンタルヘルス |
ご経歴 | 国公立大学卒業後、北里大学医学部卒業 メルボルン大学医学部大学院卒業 |
著書 | 『誰も私をわかってくれない:摂食障害・心の迷路』(悠飛社:1999) 『異文化ストレスと心身医療』(新興医学出版社:2002) 『もういいや!!と叫んで心の毒出しができるメンタルデトックス』(祥伝社:2005) 『うつにもいろいろあるんです。』<漫画 細川貂々> (オレンジページ:2011) 【共著】 『医療看護学』(中山書店) 『職場のメンタルヘルス』(南山堂)など多数 【連載】 『からだの本』(オレンジページ)「女性とうつ」連載中 |
所属団体 | 日本心身医学会代議員 日本女性心身医学会理事 国際摂食障害学会会員 |
先生からの一言 | メンタルヘルスの疾患も早期発見が早期回復につながります。 小さなことと思ってももし悩んでいるようでしたらお気軽にご相談ください。 |
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