用語解説

天然痘

てんねんとう
痘瘡ウイルスの感染で起こり、高熱と全身の皮膚や粘膜に水痘様の発疹が多数あらわれる悪性の伝染病。インド・東南アジア・アフリカ・南米などに風土病として、近年まで毎年数万人の患者が発生し、この地方への旅行者によって欧米諸国や日本でも小流行が見られた。WHOが種痘を武器として撲滅作戦を展開した結果、1980年に根絶宣言が行われた。しかし近年になって、あらたに痘瘡ウイルスを用いたバイオテロの危険性が叫ばれている。
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