疾患・特集

ペットを飼って心を癒そう!

犬や猫もアニマル・セラピーに貢献しています。動物を飼うと精神が安定し、癒されます。心理的効果、生理的効果、社会的効果が得られます。また、子供の精神発達にもいい影響を与えます。

なぜ動物を飼うと心が癒されるの?

人は太古から、特に犬とは切っても切り離せない生活をしてきました。夜がふけた時にも安心して寝ることができたのは、鋭い牙やつめを持った犬がいてくれたおかげであり、その記憶が今の私たちに刷り込まれているから、動物に触れると安らぐのではないかといわれています。

何千年も前から、犬が落ちついて寝ている限り、自分たちも安心して生活できたため、今でも動物を見ると幸せな気持ちになるのかもしれません。

ペットを飼うとどんな影響があるの?

心理的効果

不安をなくし、やる気を起こさせる。生活に張り合いが出る
ペットを飼うことによって、責任感や自分は必要とされているんだという気持ちが芽生えます。また、安らぎや笑い、楽しみを与えてくれます。

社会的効果

人との触れ合いや会話が増える
散歩に連れて行ったとき、思わずほかの犬に声をかけてしまったり、飼い主と話が弾んだりします。人とコミュニケーションがうまく取れます。

生理的効果

動物と触れ合うと血圧が下がる、寿命が延びる
6ヵ月以上一緒に暮らしてすでに親しくなっている自分の犬をなでているときは、知らない犬をなでているときよりも血圧の下がり方が大きかった、などの報告もあります。

ペットは子供にも大きな影響を与える!

一人っ子ならとくにペットを飼うべし

兄弟がいれば学ぶことができること(例えば、相手を思いやるとか、相手に対する責任感とか)が、一人っ子の場合はできなかったりします。しかし、ペットを飼うことで、芽生えてくるようです。

ペットの死を乗り越える

とっても可愛がっていたペットが死んでしまった悲しみを「ペットロス」といいます。ペットが死んでから悲しくて悲しくて食欲もなくなり、なにもする気が起こらないことがあります。 この「ペットロス」を乗り越えることで、子供は「死」という悲しい事実を理解するのです。
最近、「死」をゲームのリセット感覚でとらえてしまう「リセット族」が子供たちの間で増えているといいます。これほど怖いことはありません。ほとんど「人間の死」を経験することのない子供たちにとって、ペットが自分より先に死んでしまう経験は、情操教育の助けとなることは言うまでもないでしょう。

犬や猫が飼えない場合には?

犬や猫が飼えない場合も当然あります。例えば、住宅事情が許さない、動物のアレルギーがある、など理由はいろいろあるでしょう。毎日散歩に連れて行ってあげられない人は、熱帯魚や鳥、ウサギやハムスターなどの小動物を飼ってみてはどうでしょうか。もちろん、えさをあげたり、世話をすることで愛着が沸いてくるだろうし、疲れているときにインコが愛らしいしぐさをするだけでもストレスが解消されてホッとしてくるものです。
それもできない人は、ベランダや庭にパンくずをまいて、それを食べに来るスズメなどの野生の鳥を眺めてみてもいいでしょう。必ずしも飼うことが大切なのではなく、動物と触れ合うことが大切です。