平成12年4月からスタートした介護保険。介護保険は、高騰する老人医療費を抑制し、寝たきりなどの在宅老人のケアを公的に助けることが目的。制度について知っておこう!
寝たきりや認知症で介護が必要(要介護状態)になったり、常時ではないが日常生活を助けてもらう必要(要支援状態)ができたとき、この介護保険からサービスが受けられる。サービス(保険でもお金が支給されないので、医療保険のような感じ)が受けられる人は細かい規定はあるが、おおざっぱに言えば40歳以上の人。
65歳以上の人で年金が一定額以上の場合には、保険金はそこから天引きされる。
また40歳から65歳未満の人は加入している医療保険によって額が決められ、医療保険料と一緒に払うことになる。
現実に「おじいさんが寝込んだ!ヘルプ!」となったら、市町村に要介護認定を申請する。ケアマネージャーが家族や本人と話し合い、日常生活状況を調査、医師の意見書と共に提出それが市町村で認定され程度が判断(金額の算出)される。ケアマネジャーは今度は実際にサービス(介護やら、器具の貸し出し、住宅の改造など)の種類やスケジュールを家族や本人と相談し、計画、実際にサービスが受けられよう手配する。算定された金額の1割は自己負担になる。
ではここで、Aさん一家を例にとって、介護保険の費用・サービスをみてみよう。Aさん一家の家族構成は図のとおり。父78歳は、認知症・寝たきりで要介護度5(過酷な介護)に認定される。 母72歳は、心臓、足腰が弱いが身の回りのことは自分でできる。杖は必要。要介護度0。
主なサービス内容 | 介護保険の場合(自己負担額) |
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1日4回の1時間の介護や排泄援助×3週 | 約46,000円(約4,600円) |
週1回の入浴介護×3週 | 約17,000円(約1,700円) |
週1回の巡回入浴×3週 | 約39,000円(約3,900円) |
週1回の訪問看護×3週 | 約15,000円(約1,500円) |
月の内1週間のショートステイ | 約45,000円(約4,500円) |
レンタル代(ベッド、エアマット、車椅子、紙オムツ、尿取りパッド) | 約23,000円(約2,300円) |
その他サービスを含めた合計金額/月 | 約23万~29万円(23,000~29,000円) |
主なサービス内容 | 介護保険の場合(自己負担額) |
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週1回の訪問リハビリ | 約20,000円(約2,000円) |
デイサービス | 約27,000円(約2,700円) |
杖の支給または貸し出し | 約4,000円(約400円) |
ベッド貸し出し | 約8,000円(約800円) |
浴室滑りどめマット | 約1,900円(約190円) |
その他サービスを含めた合計金額/月 | 約6万円(約6,000円) |
※1998年現在