ストレスを感じ続けていると体に障害が出ます。ストレスを上手に解消できるかどうかが、健康でいられるかどうかの鍵を握っています。そして、花には人の心を癒してくれる効果があります。
現代社会をとりまくさまざまな要因から、ほとんどの人が何らかのストレスを感じているという。ストレスを感じていない人はいない、とまで言われているほどだ。
ストレスとは、専門的に言えば「 寒冷、外傷、疾病、精神的緊張などが原因になって体内で起こる非特異的な防御反応 」のこと。本来なら、人には体を常に一定の安定した状態にするはたらき(ホメオスターシス)があり、なにかが起こってもそれに対応できるようになっているのだが、これがさまざまな要因によりうまく機能しなくなると、体に障害を生じさせてしまうのだ。
ストレスをいかに上手に解消できるかが、健康でいられるかどうかの重要な鍵を握っている。
神経性胃炎 | イライラ、精神的緊張から胃が痛くなったり、胃もたれなどの症状が出る。 |
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胃・十二指腸潰瘍 | 精神的に極度の緊張状態が続くと、一晩で胃に穴があくほど、消化器官はダメージを受けやすい。 |
過敏性腸管症候群 | 長時間にわたって下痢と便秘を繰り返す。食事をするとすぐにトイレに駆けこんだり、コロコロとしたウサギのような便が出るなどの症状がある。 |
自律神経失調症 | 呼吸、循環、消化などの機能を調節している自律神経のバランスが崩れてしまう病気。めまいや立ちくらみ、のぼせや冷えなど原因のわからない全身の不定愁訴があると、この病気だと診断されることがある。 |
病院へお見舞いに行くとき、なにかのお祝いのとき、さまざまな場面で花は登場する。病気の時、花をみると心が安らいだり、お祝いで花をもらうと、思わず顔がほころんだりするのはなぜなのだろうか。
植物は、大地のパワーを受けて自然界で育ち、その備え持った「気」を人に与えてくれる。さらに、花が持つ芳香によって人の神経が刺激されたり、花の色を視覚的に捉えることで気分が落ち着いたり、安らいだりするのだ。
この効果が得られるのは花だけではない。森林浴やアロマテラピー、また観葉植物などを室内に置くのも同じような効果がある。しかし、生きた花には生きた花のパワーがあるのだ!
病院や歯科医院のナースの制服にピンク色が多かったり、赤信号が注意を促すものとして使われたりするのにはワケがある。
そもそも色は物体からの光の反射により認識される。光には波のような性質があり波長で表されるが、その波長の長さにより赤や黄、青など違った色に見える。目から入った光は脳の視床下部にまで届く。この視床下部は、神経系・内分泌系を統制する司令塔の部分であり、神経系・内分泌系はともに人の精神状態と大きく関係するところなのだ。だから、光の波長の違い(色の違い)は人にさまざまな影響を与えると言われている。
ちなみに、どんな色がどんな影響を与えると言われているのか、まとめた。
白 | 精神の高揚を鎮めてリラクセーション効果をもたらす。心をクリアにして心身を健康にしてくれる。 |
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青 | 興奮神経を抑える効果があるので、気持ちを落ち着かせたいときにいい。冷静に物事を考えられる理性と自制心をつけさせるのにも有効。 |
紫 | 知的活動による頭の疲れや不規則な生活による心身の疲れなどを改善する効果がある。また、精神的な行きづまりを感じた時にも心身をリラックスさせる。 |
ピンク | 心身の緊張をほぐして、やさしい気持ちになれる色。イライラした気持ちを鎮め、おだやかな気持ちにしてくれる。女性には嬉しい肌を若返らせる 効果もあり。 |
赤 | 血と同じ色の赤は、血行をよくして体を温めて活力を与える効果がある。さらに、興奮神経を刺激して意欲的に行動できる力を高めてくれる。 |
オレンジ | 血行を促進して体を温め、体の機能を活性化させる。黄色と同じように胃腸などの内臓機能を活性化させてくれる効果がある。 |
黄 | 胃のはたらきをよくし、消化活動を助けてくれる。神経を集中させてくれ、やる気がわいてくる。 |