おしえて先生

血圧の変動について

トンネルの中(#)・60~74歳女性 2013/06/17 投稿

5年前から高血圧の治療として降圧剤(テルミサルタンバルサルタンを朝各1錠)を服用しております。
血圧が座って測ると上(収縮期血圧)が135、下(拡張期血圧)が78で、立って測ると上が155、下が88で、立って測ると上も下も両方とも高くなります。
このように立って測ると、座って測っている時より両方とも血圧が高くなるのはどうしてでしょうか。
また、身体がゴムまりのようにボンボン弾みますがこれは血圧に関係あるのでしょうか。
よろしくお願いします。

血圧は測定時の条件により変動します

血圧は変動するものです。
診察室血圧と家庭血圧とでも変動しますが、通常では家庭血圧の方がやや低めです。

血圧は背もたれつきの椅子に足を組まずに座って、数分の安静後に測定します。
足を組んだり、正座して測ると高くなります。
血圧を測定する時に使うゴム嚢に入ったカフの位置によって、座位から立位になった時に高くなる人と低くなる人といます。
低くなる人は起立性低血圧といわれることがあります。
立位で血圧が高くなるのは、頭に行く血液が少なくならないように、頚動脈や大動脈に存在する血圧調整装置が働いて、血圧を変動させます。

身体がゴムまりのようにボンボン弾むとのことですが、何が原因かよく診てないと分からないのですが、むくみではないでしょうか。
また、脈拍に呼応してボンボン弾むことはないでしょうか。
血圧との関連も考えられます。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
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