おしえて先生

血液検査の結果と発疹、足の痛み

mimoma(#)・30~39歳女性 2009/05/18 投稿

13歳の子供のことです。最近、よくお腹が痛くなったり、足が痛くなったり体もだるそうにしていることもありました。親としては成長期であるし、クラブなどが大変だからかとあまり気にしなかったのですが、皮膚の下にできているように見える赤い発疹が出るので一応病院へ行ってみようと連れて行きました。病院へ訪れた際は発疹は消えていたため、先生からは「紫斑病等は長く発疹がでるし、実際の発疹を見ないとわからない。血液検査でも特定しかねる」と言われました。念のため、腎臓やアレルギーなどの血液検査をお願いしたところ、ALPの値が739、リンパ球の値が66と高めに出ていました。先生は、どちらも子供には高く出るので心配はないというのですが、高すぎるのではないかと、ちょっと不安になりました。
そして、発疹とは直接関係ないとは思うのですが、歩きにくいほど足が痛いときもあるとも言っていたので、どこか悪いところがあるのではないかと気になるようになりました。血液検査の結果と何か関係があるのでしょうか?教えて下さい

成長過程の一端で起こることも。発疹が頻繁に起こるようなら写真にとって診てもらっては。

13歳頃は急に身長が伸びる時期でもあり、盛んに発育している骨からALPが血液中に多く出てくることがあります。また、足が痛くなることもあります。しかし、骨の病気で痛くなったり、ALPが異常値を示すこともありますので、病院で調べてもらったのは良いと思います。
運動も無理しすぎない様にする必要もあります。筋肉が十分に発達していませんので、関節に負担をかけすぎる事も良くないでしょう。カルシウムやビタミン、たんぱく質など栄養に注意し、夜の睡眠時間も充分にとることが必要です。発疹がよく出るようでしたら、写真をとり、発疹をみてもらうようにしたらどうでしょうか。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。