おしえて先生

前立腺肥大の手術と糖尿病

紗螺(#)・30~39歳女性 2009/02/24 投稿

先月初旬に父(69歳)が前立腺肥大の為、レーザーによる除去手術を受けました。
1週間の入院したあと自宅にて経過観察となっていましたが、いっこうに尿の出が良くならず術後の検査時に医師へその旨相談したところ、糖尿病の影響だと言われ食事療法の指示がでました。
その後の再検査で糖尿病の数値は平均まで落ちましたが、尿の出はいっこうに良くならないそうです。術後1ヵ月でもまだ完治しないのには他に原因があるのでしょうか?あったとしたらどのような事が考えられるのか教えてください。よろしくお願いします。

糖尿病性神経障害の可能性も。他にも尿道、膀胱などの検査を。

膀胱から尿が出るまでの通り道を、尿道といいます。前立腺肥大のために、尿道が狭くなり、尿が出にくかったと考えられ、レーザーによる除去手術を受けられたと思います。その後、尿道の拡がりは良くなったのか、確認してみてはどうでしょう。
これまで高血糖が続き、糖尿病性神経障害が発症している可能性もあります。
その他、膀胱の働きに関係する神経や膀胱、尿道に病気がないかどうかを調べてもらう必要があります。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
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