おしえて先生

ストレス性の高血圧

sh13(#)・30~39歳女性 2009/02/18 投稿

上が180近く、下も120まであがることがあります。降圧剤では、あまり効果が無く、安定剤・入眠剤を服用中です。仕事柄、長期休業中には、安定剤を服用することなく、降圧剤のみで110-60と安定しました。今は、また上がっていますが自分の血圧を気にするとあがるので、測定もこわくてできません。また血圧の上昇とともに、不安感や息苦しさも出ます。生理の前後、不安感が強いようです。不安が出たときは「頭が重いかも…まさか脳梗塞?(高血圧ゆえにすぐに重病と結び付けてしまいます)」と思うと次第にその症状がひどくなっていくという感じです。
思い起こすと、2年ほど前から同じようなことがあります。多発性硬化症を疑われた時は体がしびれ、胃痛が気になった時は1ヵ月以上続きました。いずれも専門医の診断で大丈夫と言われて、自然に治りました。今回の高血圧も、もとは135-90くらいで、内科の先生曰く「早急に治療しないといけないものではないのに、思い込み・気にしすぎで悪化している。あなたはどこも悪くないのだから、思いつめないでいいんだよ。ストレスから解放されてごらん。絶対に楽になるよ」と言ってくださっています。とはいえ、実際に症状(血圧上昇・ふわふわ感・頭重感・時に不安感)が出ているので、日々体がしんどいし、気にかけてしまいます。どうしたらよいのでしょうか。
ストレスに関しての追記です。
現在の仕事は、子どもの頃からの夢でした。1度他県にて就職していたのですが、結婚を期にやめました。すぐに子どもができたので復職できず、今年子育てが落ちつき始めたので、期限付職員として復帰しました。この2年はパートとして他の職種にも就いていました。いずれの環境も大きな不満は無く、自分でも何がストレスなのか分かりません。特に今の職は、夢を再び手にしたので、喜びの方が大きいはずなのに。気持ちと裏腹な体の状況に戸惑うばかりです。周りの人からは『がんばりすぎが原因じゃない?』と言われます。

自律神経調整法と、薬の服用を。

人間の体は環境に応じて、血圧を変化させて対応していますので、自然にストレスで血圧が上昇し、安静にしていると血圧が下がります。そのコントロールが上手く出来ずに起立性低血圧や、一過性の高血圧になったりして悩んでいる人も少なくありません。
すぐに血圧が上がるようですので、交感神経カテコールアミン系の反応が強すぎるようです。仕事をバリバリやる人は交感神経が緊張しやすいようです。自律神経調整法を学び、時には薬を服用することも良いと考えます。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。