おしえて先生

溶連菌感染症?

みかんこ2828(#)・30~39歳女性 2008/06/17 投稿

9歳の息子ですが、4月に喉の痛みを訴え発熱しました。熱はすぐ下がりましたが、念のため耳鼻科を受診しました。喉が赤いということで抗生物質をもらいましたが、湿疹が出たため違う抗生物質にかえ3日飲みました。
湿疹、喉の痛みから、私は「溶連菌感染症ではないですか?」と耳鼻科のドクターに質問したのですが、「例え溶連菌感染症であってもたいしたことはないので薬を飲めばいい」と言われました。その一週間後くらいに再度喉の痛みを訴えたため、今度は小児科を受診しました。経緯を説明し尿検査、血液検査をしました。尿検査で軽い潜血、血液検査で白血球13,000、ASLO4,000でした。ASLOの数値を見て「こんな数値見たことがない!!」といわれ、10日間抗生物質を飲み、再度血液検査した所、白血球10,300、ASLO1,300になり、その後薬を止めて一週間後に血液検査した所、白血球12,000、ASLO3,600になっていたので、また薬を飲むように指示がありました。
炎症を示す数値も問題なく、尿もきれいになっており、子供も元気にしています。体質で高くなるという事はありませんか?今後も指示に従って薬を飲み続けないといけないのでしょうか?今は診療所を受診しているのですが、大きな病院に行くべきですか?長々申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

薬の中止は、独断でせず医師に相談を。

ASLOの高値は溶連菌感染症であることを示しますが、重症度とはなんら関係ありません。しかし白血球が増加していることに少し懸念を感じます。10日間の抗生剤投与のあとということもあり、白血球が高めの体質である可能性もないことはありませんが、溶連菌感染症の悪化である可能性も否定はできないように思います。そのため今の時点での薬を飲み続けるようにとの指示は、きわめて慎重で妥当な考え方だと思います。
薬の中止にあたっては、白血球のほかに、血沈CRPを含めて判断したほうがよいように思います。診療所でも十分に管理できる状況だとは思いますが、炎症反応が改善しないなどの問題があるようなら、大きな病院を受診することも検討する価値があると思います。

ご回答いただいた

古家英寿 先生

ドクター
ご専門 呼吸器内科、一般内科、免疫学、臨床薬理学
日本内科学会認定内科専門医、米国内科専門医会上級会員、日本臨床薬理学会指導医、医学博士
ご経歴 山口大学医学部卒業
熊本大学第一内科大学院卒業
先生からの一言 今度からこのサイトで皆さんの御相談にお答えすることになりました。医療に100%はありませんが、皆さんの御役にたてるようにがんばりたいと思います。