用語解説

中皮腫

ちゅうひしゅ
肺や心臓、胃腸・肝臓などの臓器は、それぞれ胸膜、腹膜、心膜などの膜に包まれていて、これらの膜の表面をおおっている中皮から発生した腫瘍を中皮腫という。石綿を吸い込むことによって発症するとされる。悪性中皮腫はがんの一種である。石綿(アスベスト)にさらされてから発症までの期間は、個人差が大きいが約15~40年前後。治療法としては、肺を取り囲む胸膜ごと摘出する手術以外、今のところ有効な治療法はない。悪性中皮腫は既存の抗がん剤への反応性が低く、国内でも臨床試験が進められている。
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