ミソフォニアについて
私は中学2年生の頃から咀嚼音、あくび、くしゃみ、咳の音に対し、嫌悪感があります。
この音を聞くと異常にイライラし、とてもストレスです。
この症状は普通じゃないと思い、調べたらミソフォニアが当てはまりました。
しかし、対処法はあまりなく、そのまま5年ほど経ちました。
一時期少し落ち着いたものの、最近また症状が酷くなっているように感じます。
親にも理解してもらえず、受診も考えましたが、学生の私には通院となると受診料が高く、思いとどまってしまいます。
自力でなるべくこの症状を軽くするためには、私は何をすべきでしょうか。
誰もわかってくれないというストレスと関係している部分もあります
受診しないでミソフォニアに対処する方法を知りたいとのことですね?
ミソフォニアは、自分だけがつらい思いをしていて誰もわかってくれないというストレスと関係している部分も多々あります。
もしおひとりで悩んでいるのであれば、信頼できる友人やご家族につらさをお話しして理解していただけると症状が改善する可能性はあります。
例えば、家族の食事音が気になるようであれば、そのことをご家族にお伝えする、すすらないで食べるように試みていただくなどにトライしていただけるとよいです。
学校でテストなどの時に特に音が気になることも多いと思います。
担任にお話しして、保健室などでテストが受けられるようにご配慮いただけるとかなり楽になると思います。
このような措置に関しては、特に学校などの配慮をいただくためには、医師の診断書が必要になることが多いです。
ご家族に相談し、やはり医師を受診し、診断書を書いていただき環境を調整することがベストであると思います。
ミソフォニアをカミングアウトするだけでよくなったという患者さんもいます。
恥ずかしいことではありませんので、ご家族や信頼できる方にお話しできたら良いと思います。
わかってくださる人が存在するだけで、あなたの症状が軽快する可能性はあります。
牧野真理子 先生
ドクターご活躍の場所 | 牧野クリニック(東京都中野区東中野) 診療部長 東邦大学医学部客員講師 JICA(国際協力機構)顧問医 優秀臨床専門医 アサヒビール産業医 オレンジページ産業医 日本心身医学会代議員 日本女性心身医学会理事 国際摂食障害学会会員 |
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ご専門 | 心身医学(心療内科) 女性の心身症(摂食障害など) 職場のメンタルヘルス 異文化間メンタルヘルス |
ご経歴 | 国公立大学卒業後、北里大学医学部卒業 メルボルン大学医学部大学院卒業 |
著書 | 『誰も私をわかってくれない:摂食障害・心の迷路』(悠飛社:1999) 『異文化ストレスと心身医療』(新興医学出版社:2002) 『もういいや!!と叫んで心の毒出しができるメンタルデトックス』(祥伝社:2005) 『うつにもいろいろあるんです。』<漫画 細川貂々> (オレンジページ:2011) 【共著】 『医療看護学』(中山書店) 『職場のメンタルヘルス』(南山堂)など多数 【連載】 『からだの本』(オレンジページ)「女性とうつ」連載中 |
所属団体 | 日本心身医学会代議員 日本女性心身医学会理事 国際摂食障害学会会員 |
先生からの一言 | メンタルヘルスの疾患も早期発見が早期回復につながります。 小さなことと思ってももし悩んでいるようでしたらお気軽にご相談ください。 |