
ミソフォニアでしょうか、どう対処すればいいのでしょうか
けい(73fef3a782)・20~29歳女性
2021/11/04
投稿
小学生から、息の音、貧乏ゆすりの音、鼻を啜る音が苦手で、耳を塞ぎながら授業を受けることがありました。また家庭内で、祖母や父の咀嚼音、食べたあと歯に挟まったものを取る音?が苦手で一人で食べたいのに食べれず悩んだこともあります。
今仕事をしているのですが、鼻のすすりの音、飲んだ後のはーっと息を吐く音、独り言が気になってイライラして仕事に集中できません。
動悸もあったり、泣けてきたりします。
電車内などでは嫌な咀嚼音、鼻啜り音がしても別の車両に移れるのでいいのですが、社内には逃げ場がありません。
社長が理解あるひとで、イヤホンの着用を許可してくれるのですが、それでも特に独り言は防げず、毎日会社に行くのが億劫です。
近所には専門の病院もないため、誰にも相談できません。
これはミソフォニアなのか、またどのように対処したら良いか教えて頂きたいです。
お願いいたします。
小さい頃からの悩みなので、本当になんとかしたいです。

当初はミソフォニアであっても、現在は、不安障害やうつ状態の可能性もあります
症状的にはミソフォニアですが、その他動悸やイライラもあり、泣きたくなってしまうこともあるので、当初はミソフォニアであっても、現在は、不安障害やうつ状態の可能性もあります。
不安障害やうつ状態の初期症状にもミソフォニアと似た症状を経験する方も多いです。
患者様を診ていると、小さい頃はミソフォニアでも病型が変化して不安障害やうつ状態を呈する方もいらっしゃいます。この不安障害や、うつ状態を治療することによってミソフォニアも軽快していく方も多いです。
心療内科や精神科を受診できたらよいですね。
私の臨床経験ではミソフォニアは、高齢者になるまで継続して悩む方はめったにいないと思います。
いずれは良くなっていくと希望をお持ちになってくださいね。

牧野 真理子 先生
ドクターご活躍の場所 | 牧野クリニック(東京都中野区東中野) 診療部長 東邦大学医学部客員講師 JICA(国際協力機構)顧問医 優秀臨床専門医 アサヒビール産業医 オレンジページ産業医 日本心身医学会代議員 日本女性心身医学会理事 国際摂食障害学会会員 |
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ご専門 | 心身医学(心療内科) 女性の心身症(摂食障害など) 職場のメンタルヘルス 異文化間メンタルヘルス |
ご経歴 | 国公立大学卒業後、北里大学医学部卒業 メルボルン大学医学部大学院卒業 |
著書 | 『誰も私をわかってくれない:摂食障害・心の迷路』(悠飛社:1999) 『異文化ストレスと心身医療』(新興医学出版社:2002) 『もういいや!!と叫んで心の毒出しができるメンタルデトックス』(祥伝社:2005) 『うつにもいろいろあるんです。』<漫画 細川貂々> (オレンジページ:2011) 【共著】 『医療看護学』(中山書店) 『職場のメンタルヘルス』(南山堂)など多数 【連載】 『からだの本』(オレンジページ)「女性とうつ」連載中 |
所属団体 | 日本心身医学会代議員 日本女性心身医学会理事 国際摂食障害学会会員 |
先生からの一言 | メンタルヘルスの疾患も早期発見が早期回復につながります。 小さなことと思ってももし悩んでいるようでしたらお気軽にご相談ください。 |
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