おしえて先生

健康診断の結果について

けい(8dcbb8448a)・30~39歳女性 2019/08/15 投稿

健康診断の結果悪玉コレステロールが196で要再検査となりました。善玉コレステロールは65です。血圧は90-66、中性脂肪は65で、体重は適正体重でした。
悪玉コレステロールで再検査にかかるようになって、6年が経ちますが、再検査では要観察になります。ここ6年で8キロ増量、不妊治療のためホルモン剤を飲んでいます。

一般的に、悪玉コレステロールが高く、高血圧だと脳梗塞や動脈硬化、心疾患になりやすいと聞きますが、私の状況も同じでしょうか。
また、再検査では要観察となってしまうのですが、治療は必要ないのでしょうか。

食事や運動に配慮し、動脈硬化の検査も含め定期的な管理を受けることをおすすめします

LDLコレステロールが6年ほど前から高い状態で、その他特に異常がないようですので、原因として遺伝的な体質が考えられます。
御両親、姉妹あるいは血縁関係にある方でLDLコレステロールが高めの方はおられないでしょうか。あるいは心筋梗塞、狭心症の方はいらっしゃらないでしょうか。
家族性高コレステロール血症の可能性があります。

LDLコレステロールが196ありますと動脈硬化が進む心配があります。高血圧や糖尿病が合併すると、さらに動脈硬化になりやすくなりますので、食事や運動に配慮する必要があります。
薬剤は妊娠を希望されておられるので、控えておられるのは副作用の心配から良いと思いますが、動脈硬化の検査も含めて定期的な管理を受けることをおすすめします。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
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