食べるとむくんでしまいます
拒食症と診断され、自分でもこのままじゃ死ぬと思って、がんばって自分なりに食べていたのですが、食べ始めて4日でひどくむくんでしまい、慌てて病院へ行きました。
先生からは、低栄養と代謝が落ちているために、一時的にむくんでいるだけだと言われました。
それからまたむくむのが嫌で食べなくなり、身長153cm体重31kgになり、生理もついに止まってしまいました。
周りからも食べなきゃダメだと言われたのですが、言われることに凄いストレスでイライラして主人に八つ当たりしたり子どもにも当たってしまう始末で…。
食べる=むくむ
と考えてしまって食べられません。
しかし今度は、むちゃ食いが何日か続いて、体重が33~34kgを行き来しています。
このむくみは、栄養が足りないからというのは承知のうえで質問しますが、いつまで続くのでしょうか?
ある程度体重が戻ればむくみはなくなると言われたのですが、ある程度というのは、私の身長からしてどれくらいでしょうか?
よろしくお願いします。
たんぱく質やビタミンなどの栄養を摂りながらゆっくりと
人体の60%は水からできていますので、誰でもむくみが出てきたり、なくなったりしています。
むくみが軽ければあまり症状のないこともありますが、むくみが強くなるとだるくなったり、疲れやすく、見た目にも良くありません。
急激な体重の変化は体内の水分量の増減によることも多くみられます。
体内の筋肉量と脂肪の量を適度に保っていくことが元気に過ごすために大切です。
筋肉を作るためには、たんぱく質とビタミンB1などのビタミン類、カリウムなどのミネラルを補給し、歩くなどの運動も必要です。
脂肪を蓄えることはエネルギーを蓄えることですので、炭水化物や脂質を補給することになります。
その上で体重が40kgを超えることを目指してゆっくりと時間をかけて達成するようにして下さい。
板倉弘重 先生
ドクターご活躍の場所 | 日本動脈硬化学会 名誉会員 日本ポリフェノール学会 理事長 日本栄養・食糧学会 名誉会員 日本臨床栄養学会 理事長 国立健康・栄養研究所臨床栄養部長 ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授 |
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ご専門 | 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医 |
ご経歴 | 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。 カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。 2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。 日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。 2006年「瑞宝双光章」受賞。 2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。 2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。 芝浦スリーワンクリニック名誉院長 |
所属団体 | 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長 |
先生からの一言 | 楽しく健康になりましょう。 |
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