おしえて先生

高血圧の父

愛実(#)・20~29歳女性 2013/01/21 投稿

私の父親は、高血圧です。
この間、会社での定期的にある健康診断で、上200の下90と言われました。
ですが、父は病院にも行かず、毎日、たばことお酒を欠かさずに飲んだり、吸ったりしています。
車を運転する父です。
万が一のことを考えると、母も私も不安でいっぱいです。
それなのに、父は最近大型のバイクの免許を取りました。
ただでさえ血圧が高いのに、バイクに乗っている父を想像して母は呆れています。
病院にも行かず、タバコもお酒もやめない父です。
少しでもと思い、料理で塩分の量を減らしていますが、もっといい方法はないでしょうか。

野菜や果物、大豆製品を積極的に。さらに家庭で血圧測定を。

かつては脳出血が日本人の死亡原因の第1位でしたが、最近は減ってきました。
これは高血圧に対して良い薬が出てきたことと、高血圧に注意する人が増えてきたためと考えられます。
しかし、分かっているけど、自分の健康管理ができない人も少なくないのが現状と思います。
お父さんがバイクに乗っている時に脳出血を発症し、周囲の人々もまき込んで大事故を引き起こす心配がありますね。
料理で少しでも塩分の量を減らすとともに、カリウムやビタミンCを十分摂るために、野菜や果物を十分に摂ることもすすめられます。
大豆製品や魚、肉などのたんぱく質も必要です。
肥満にならないように糖質は控えめにして下さい。
あとは家庭で血圧を測定して、記録しておいて、医療機関に相談するようにすすめて下さい。
会社の健康診断を受けられているのは良いことです。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。