おしえて先生

睡魔から解放されません

凪(#)・20~29歳女性 2012/07/09 投稿

毎日6、7時間の睡眠をとっているのにもかかわらず大学の講義では必ず知らない間に眠ってしまいます。
講義についていけなくなるのでまじめに受けたくて頑張っているのに、気づいたら友達に起こされています。
そんな生活が2年間毎日続いていて、そろそろ授業を受けるのがつらくなってきました。
周りには不眠症系の睡眠障害の方ならいるのですが、私のように突然の睡魔に襲われて悩んでる人がいないので、真剣に相談しても「寝不足なんだよ」「やる気がないんだよ」と適当に返されるだけで、精神的にきついです。
最初は私も自分がたるんでるからだ、と思ってましたが、授業中だけではなくみんなで楽しく遊んでいるときにもしょっちゅう睡魔に襲われているので、そういうわけではないのかなと思いました。

なにか病気があるのでしょうか…。

早急に睡眠障害専門病院の受診を

睡眠が足りていて昼間に突然の睡魔に襲われる病気には、ナルコレプシー、特発性過眠症、睡眠相後退症候群、甲状腺機能低下症などがあります。
代表的な病気のナルコレプシーでは、昼間の睡眠発作と入眠時に幻覚がみられたり、強い喜怒哀楽の感情に反応して全身の筋肉が脱力したり、いわゆる金縛り状態がみられます。
ナルコレプシーの睡眠発作では、居眠りは短く、発作後は爽快感が伴います。

治療には中枢神経刺激剤や症状に応じて抗うつ剤を用いることもあります。
昼間の、本来目覚めているべき時間帯の過剰な眠気は、作業能率の低下や注意集中力困難を来すために、交通事故その他の危険要因となりますので、できるだけ早く睡眠障害専門の病院や、大学病院などの病院を受診されることをお勧めします。

ご回答いただいた

半田(伊藤)容子 先生

ドクター
ご活躍の場所 八事クリニック 院長
ご専門 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医
ご経歴 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業
名古屋大学付属病院
愛知県立城山病院
生々会松蔭病院を経て
八事クリニックを開設
所属団体 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、
日本精神病理・精神療法学会
先生からの一言 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。