おしえて先生

発酵食品とガスの関係について

tonton(#)・40~49歳女性 2012/04/02 投稿

ながらく頑固な便秘症です。
情報を集め自分なりに腸内環境を整える生活を心がけてます。
食事内容に気をつけた上で、ヨーグルトで善玉菌を増やそうと毎食後食べています。
ヨーグルトにはきな粉(オリゴ)やバナナ(繊維質)をあわせて食べると良いと聞き、できるだけそうしてます。
ただどういうわけか私の場合、ヨーグルト(または牛乳など乳製品)を単体を食べただけでは何ともないのですが、きな粉と一緒に食べると、発酵臭のするガスが異常に出ます。
他には納豆と乳製品、納豆と大根などの組み合わせでも、かなり異常にガスが出ます。
しかしすべて排便には1回もつながりません。
これは私の体質的に発酵食品が合わないということなのでしょうか?
それとも長期間続けていけば体が慣れてくるものなのでしょうか?
やめるべきかどうか迷っています。

自分に合った組み合わせを見つけて

ある組み合わせの食品を摂取すると、かなり異常にガスが出るこのことですので、腸内発酵異常を引き起こしやすい体質であると考えられます。
大豆タンパク質などは異常発酵を起こしてアンモニア、硫化水素、インドールなどと呼ばれる臭いガスまで分解されることがあります。
発酵食品には、乳酸菌で発酵して作られたものもありますが、乳酸菌は腸に悪い影響を及ぼすことが少なく、むしろ良い効果が一般的です。
水分の多い食品、運動、生活リズムを調整しながら、自分に合った組み合わせの食品を見つけてください。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。