おしえて先生

ピロリ菌は除去するべきか

じん(#)・30~39歳女性 2009/08/20 投稿

2ヵ月ほど前から胃酸が口まで上がってくる「呑酸」を感じ始め、生理の初日と2日目以外は、毎日呑酸を感じて不快な日々を送っていました。5月に受けた人間ドックの結果が出るまで、市販の胃薬を飲んでいましたが、症状が軽くなりませんでした。人間ドックの結果、「萎縮性胃炎」と診断され、後日内視鏡でちゃんと診てもらったら、「萎縮性胃炎」と「逆流性食道炎」と診断されました。
胃にはピロリ菌がいるようでしたが、私の身内に胃がんになった人がいないし、潰瘍も出来ていないので、そのまま様子を見ましょうと言われました。
そこで、教えていただきたいのですが、ピロリ菌を除去したほうが症状も軽くなるようなことを聞きましたが、主治医の先生のおっしゃるとおり、ピロリ菌は除去しなくてもいいのでしょうか?それから、なぜ生理の初日と2日目は呑酸を感じず快適に過ごせたのでしょうか?
もし、ホルモンの関係で胃や食道を患ったとしたら、このまま胃薬を服用するだけで良いのでしょうか?よくわからないので、教えてください。

経過をみて、症状が続くようなら除菌も

ピロリ菌がいても、何ともない人もいれば、胃の病変が進行していく人までいます。一概には言えませんが、「萎縮性胃炎」と「逆流性食道炎」が続くようでしたら、ピロリ菌除去が必要になるかもしれません。じんさんは、2ヵ月ほど前から呑酸を感じ始めたとのことですので、もう少し様子をみても良いと思います。
また、月経開始後に、数日だけ症状が改善されたことについてですが、胃酸の分泌や消化管の活動は自律神経の影響が大きいので、ホルモンと自律神経の中枢である視床下部(ししょうかぶ)を介して、症状に変化が出ているかもしれません。月経前に症状が悪くなる人もいるようです。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
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