おしえて先生

取り組むべきか放置すべきか、肥満改善

とかげ(#)・20~29歳女性 2009/06/01 投稿

私は大学の3回生で実家を離れて下宿しています。実家には高校生の妹一人と両親がいます。今回は両親の健康のことをご相談したいです。
母は公務員、父は民間企業に勤めており、毎日帰りが22時頃になります。帰宅してから夕食を食べ、さらにストレスがたまるといって大量の菓子類を食べ、そのまま寝てしまいます。二人とも肥満です。
私と高校生の妹がどんなにやめてほしいといっても不機嫌になるだけで、菓子類を食べるのをやめません。私は下宿にいるので、直接やめさせることもできません。このままではじきに両親が死んでしまうだろうと思います。最近では私はそのことを考えると気分が落ち込み、吐いてしまうことがあります。自殺を考えることもあります。実家にいる妹のことも心配です。
私は毎日でも電話をかけて、親の習慣を改めさせるべきなのでしょうか。それとも、それはさらに両親にストレスを与えることになるので、放置したほうがよいのでしょうか。

改善は健康管理者に任せ、時々サポートを

毎日電話をかけて習慣を改めさせることは、考えておられる通り、とかげさんのご両親にストレスを与えることになります。ご両親自身が正しい生活習慣を守るようにして、食習慣や睡眠時間などに気をつけ健康を維持していくことが大切です。肥満であってもじきに死んでしまうことはあまりないでしょう。ご両親には職場や地域の健診を受けてもらい、あとは専門の健康管理者に任せるのが賢明でしょう。
両親も分かっているけれど実行ができないで悩んでいるかもしれませんから、とかげさんや妹さんはその気持ちを汲んで、ときどきサポートしてあげてください。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。