長引く蕁麻疹と生理の関係
nihongoind(#)・20~29歳女性
2009/06/15
投稿
去年の11月の終わりから、蕁麻疹が腕や脚にできはじめ、時には腰の裏にぷつぷつとできるようになりました。お医者さんを受診したところ、やはり蕁麻疹らしく、今は抗ヒスタミン薬配合の市販薬を出るたびに飲んでいます。飲まないとまた忘れたころにぷつぷつと出てきます。蕁麻疹が始まって、もう約4ヵ月。蕁麻疹が出なくなることはあるのでしょうか。
それから、2月は生理が初めてこなくて、蕁麻疹と生理がなにか関係あるのではないかと、毎日不安で仕方ありません。1月までは大丈夫で、性行為もその間は行っていないので妊娠ではないと思うのですが、機能がおかしくなったのではと心配です。なにかアドバイスをいただけませんでしょうか。
原因は多様。生理と関係するものも
蕁麻疹は皮膚に膨疹(軽度の赤みを伴い、皮膚面がまわりより少し盛り上がり、約1時間ほどで跡形を残さないで消えていく、かゆみを伴った皮疹)が、からだのあちこちに多発する皮膚病です。年齢に関係なく、しばしば長期間にわたり、治らないことがあります。
蕁麻疹の原因はいろいろありますが、多くは原因が分かりません。膨疹が1ヵ月以上続くと慢性蕁麻疹と呼ばれます。慢性蕁麻疹の約3分の1は自己免疫疾患、つまり、自分のからだのどこかの臓器に対する免疫異常、一種のアレルギーが原因と考えられています。性ホルモンと関係する蕁麻疹もあります。したがって時には生理の前に蕁麻疹が出ます。避妊薬を飲んでいる人に出ることもあります。特にエストロゲンは、蕁麻疹の原因となる「皮膚の肥満細胞」を刺激して、かゆみや膨疹を起こさせるヒスタミンを放出させます。
nihongoindさんの場合には、いろいろ原因が考えられますので、是非、皮膚科の専門医を受診下さい。
ご回答いただいた
市橋正光 先生
ドクターご活躍の場所 | アーツ銀座クリニック 院長 |
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ご専門 | 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療 |
ご経歴 | 神戸医科大学 卒業 神戸大学大学院医学研究科 修了 ロンドン大学皮膚科学研究所 留学 神戸大学医学部 教授 サンクリニック・サンケア研究所 森之宮医療大学抗加齢研究所長 再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職 |
所属団体 | 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会 |
先生からの一言 | 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。 |