おしえて先生

最高血圧と最低血圧の差が少なくて苦しい

みっく(#)・30~39歳男性 2009/05/18 投稿

もともと低血圧です。だいたいが90、が60くらいです。この上下の差が30くらいあるときは平気なのですが、間が10くらいの時は、呼吸も苦しく、起きあがることすらできません。月に2度くらいあります。
先日も健康診断で上が87、下が77で、やはり苦しかったのですが、特に何も言われませんでした。これは異常なことなのでしょうか?何か対策をしたほうがよいのでしょうか??

交感神経が原因では。循環器の専門科へ

低血圧により血圧の高低差である脈圧が少なくなって、疲れやすく苦しくなるようですね。最高血圧は大きく変動しないのに、最低血圧が高めになって脈圧が小さくなっているようです。交感神経が緊張気味のとき、最低血圧が上昇して、脈圧が小さくなっているのかもしれません。
脈圧が大きい場合には、心臓や内分泌に病気があることが多いのですが、脈圧が小さい場合には、そのような病気は少ないようです。
ただ月に2度ほど強い症状があるようなので、循環器の専門科で診てもらい、原因を調べてもらうことが必要ではないかと考えます。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。