おしえて先生

右上腹部の痛みは、胆のうの異常?

かめ子(#)・40~49歳女性 2009/04/03 投稿

私は食事をお腹いっぱいに食べると時々腹痛があります。特に右上腹部あたりの痛みと張りです。最近は市販の胃薬でなんとか治まっていたのですが、先日、うずくまるくらいの痛みがあり、胃薬でも治りませんでした。お正月期間で、救急外来しか受診できませんでしたが、レントゲンと、血液検査の結果、異状なしで、痛み止めの筋肉注射と、薬を頂いて帰りました。痛みは治まりましたが、右上腹部を押すとまだ痛みます。張りも少しあります。薬はランソプラゾールレバミピドサナクターゼ配合剤です。
以前にも同じような痛みが何度かあり、そのたびに胃カメラを飲んでいましたが、異常はほとんどなく、一度だけ小さなポリープ潰瘍の跡が見つかっただけでした。右上腹部の痛みというのは胆のうあたりの炎症も疑われると聞いたことがありますが、今までこの痛みで胆のうの検査を勧められたことは一度もありません。胆のうに異常がある場合、血液検査でわかるのでしょうか?
異常がないのに痛みや張りが続くのでどうしたらいいのかわかりません。痛みは自然に治るのでしょうか?

胆のうを調べる場合は、画像診断が行われます。また、胆のう以外にも張りを感じることもあります。

胆のうは右上腹部にありますので、胆のうに砂や石がたまったり、胆のう炎や、胆のうの働きの異常で痛むこともあります。食事をすると胆汁を出そうとして胆のうが収縮するので、痛みが起こりやすくなります。胆のうの異常は、血液検査では判らないでしょう。エコー検査CTなどの画像診断が行われます。
このほかに、十二指腸や、大腸の病気、あるいは脂肪肝などで肝臓が腫れてきたときに、張りを感じることもあります。その場合は血液検査やエコー検査の結果でわかります。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
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