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ナノゾラ皮下注30mgシリンジ

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ナノゾラ皮下注30mgシリンジ
主成分 オゾラリズマブ(遺伝子組換え)
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 注射剤
商品画像
製薬会社 大正富山医薬品株式会社
効能 免疫に関わる物質のひとつ「TNFα(腫瘍壊死因子α)」の働きを抑えることにより、関節リウマチの症状を改善します。
通常、既存治療で効果不十分な関節リウマチの治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症、結核、多発性硬化症などの脱髄性疾患またはその既往歴、うっ血性心不全がある。B型肝炎ウイルスキャリアまたはその既往歴、血液疾患またはその既往歴、間質性肺炎の既往歴がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は1回1本(主成分として30mg)を4週に1回、皮下に注射します。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 前もって医療機関で注射方法のトレーニングを受け、適切に注射できると医師が判断した場合に、自己注射が可能です。
  • 注射の30分程度前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻しておいてください。室温に戻るまでは、注射針のキャップを外さないでください。
  • 使用前に、内容物を目視により確認してください。本剤は無色~微褐色または乳白色の溶液です。明らかな粒子または変色が認められる場合は使用しないでください。
  • 注射部位はへその周り5cm以内は避けた腹部(おなか)、大腿部(太もも)または上腕部(二の腕)のうしろです。患者さんご自身で注射される場合は、おなかか太ももに注射してください。ご家族の方が注射する場合は、二の腕のうしろも可能です。同じ箇所へ繰り返し注射することは避けてください。
  • 皮膚が敏感なところ、傷があるところ、発赤または硬結(周りより硬くなっている部分)には、注射しないでください。
  • 注射し忘れたり予定日に注射できなかった場合は、医師または薬剤師に連絡をとり、指示を受けてください。絶対に2回分を一度に注射しないでください。
  • 誤って多く注射した場合は医師または薬剤師に相談してください
  • 医師の指示なしに、注射するのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬は、免疫反応を調整する物質の作用を抑えるので、感染症にかかりやすくなる場合があります。発熱、倦怠感など感染症を疑う症状があらわれた場合には、直ちに医師に相談してください。
  • この薬での治療を受ける前に、問診、胸部X線検査、インターフェロン-γ遊離試験またはツベルクリン反応検査、場合によっては胸部CT検査で結核感染の有無を調べます。また、治療前の検査が陰性の人にも、この薬での治療中に定期的な胸部X線検査などが行われます。結核が疑われるような症状(寝汗をかく、体重が減る、体がだるい、微熱、咳が続くなど)があらわれた場合には、直ちに医師に連絡してください。
  • この薬での治療を受ける前に、血液検査でB型肝炎ウイルス感染の有無を調べます。
  • B型肝炎にかかったことがある人、またはB型肝炎ウイルスに感染したことがある人は、肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーの定期的な検査が行われます。B型肝炎ウイルスの再活性化が起こっていると思える症状(体がだるい、吐き気、食欲不振、発熱、皮膚や白眼が黄色くなるなど)があらわれた場合には、直ちに医師に連絡してください。
  • 指定された日時に検査を受けてください。
  • 副作用 主な副作用として、感染症(上咽頭炎、気管支炎、結膜炎、帯状疱疹、咽頭炎、肺炎、上気道感染症、口腔ヘルペス)、注射部位紅斑、肝機能異常などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 皮膚の痛みと熱を伴った赤いはれ、発熱、咳 [重篤な感染症(蜂巣炎、肺炎など)]
  • 体がだるい、微熱、咳が続く [結核]
  • 発熱、関節の痛み、むくみ [ループス様症候群]
  • 咳、息苦しい、発熱 [間質性肺炎]
  • 全身のかゆみ、喉のかゆみ、息苦しい [重篤なアレルギー反応]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、箱に入れたまま、光と凍結を避けて冷蔵庫(2~8℃)で保管してください。
  • 使用済みの注射器は、専用の廃棄容器に入れ、医療機関の指示どおりに廃棄してください。
  • 一度使用した注射器は再使用できません。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 生ワクチン(風疹、おたふくかぜワクチンなど)の接種により感染のおそれがありますので、接種はできません。予防接種を希望する際には、必ず医師にこの薬を使用中であることを告げて相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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